井川夕慈

1980年生まれ。Kindle電子書籍を制作中。関心の対象は、ヒトの未来・映画・ラグビ…

井川夕慈

1980年生まれ。Kindle電子書籍を制作中。関心の対象は、ヒトの未来・映画・ラグビー・外国経済・旅など。 https://www.amazon.co.jp/stores/author/B09CNB31NV (HP)https://ikawayuji.blogspot.com

マガジン

  • Kindle本のご紹介

    井川夕慈のKindle本(電子書籍)の紹介です。

  • ラグビーW杯フランス大会2023

    ラグビーW杯フランス大会2023に関して投稿した記事を集めています。

  • 韓国プロ野球 我が愛しのロッテ・ジャイアンツ応援歌(限定)

    韓国のプロ野球チーム ロッテ・ジャイアンツの応援歌(プラスα)を日本語訳つきで紹介しています。先に無料マガジンからお試しください。 ※このマガジンの記事は原則として2015年前後の筆者の体験にもとづいて作成したものです。必ずしも最新の情報を反映したものではない点をご理解の上、ご購読ください。

  • ボーカリスト槇原敬之に学ぶJ-POPの秀逸曲

    槇原敬之のカバー曲の中から、私の琴線に触れた作品を紹介します。

  • 韓国プロ野球 我が愛しのロッテ・ジャイアンツ応援歌

    韓国のプロ野球チーム ロッテ・ジャイアンツの応援歌(プラスα)を紹介しています。

最近の記事

なぜ「こども・子育て支援金」なのか? こども未来戦略会議の議事録に理由を探る

「こども・子育て支援金」なるものが2026年度から徴収される――そうなるように政府・与党が手続を進めている。  このまま行けば法案は、与党の賛成多数で国会を通過し、制度が実現するだろう。  支援金は医療保険者を通じて徴収される。  当たり前だが、子育ては医療ではない。  それなのに、なぜ医療保険の保険料を模して徴収するのか?  仮に広い拠出が必要として、なぜ消費税の仕組みを活用しないのか? (閣議決定した「こども未来戦略」には「少子化対策の財源確保のための消費税を含めた新た

    • 河野洋平・元衆議院議長のオーラルヒストリーを読む 「空気」が支配した細川護煕とのトップ会談

       第71・72代衆議院議長・河野洋平のオーラルヒストリーが公開された。  かなりざっくばらんに語っている。  面白い、と感じたので紹介したくなった。 「政治家は絶対やりたくない」 河野洋平と言えば《総理大臣になれなかった自民党総裁》だ(もう一人は谷垣禎一)。 〝不運な人〟のイメージが強い。  二世議員だが(父は河野一郎)、「政治家は絶対やりたくないと思っていたんです」(19頁)と言うだけあって、その経歴は一本道ではなかった。 ①丸紅に就職 ②自民党議員として当選 ③自民

      • 『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』 常守朱はなぜ法外に出たか?

        初見の感想『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』(2023年)を遅ればせながら見た。  感想は3つある。 ①よくわからない点がある ②これまでと同じだなあ ③常守が槙島になった!  ①の具体例は、潜入捜査官の自傷・射殺の理由、本部長の自殺の理由である。  レンタル動画の良いところは何度も再生可能な点だ。  疑問点に注意しながら見直したら、だいたいわかった。  映画館で見て、私と同じように「わからない」と感じた人もいるかもしれない。  以下に

        • 予備費とは何か 3500億円→5000億円→10兆円!?

          憲法に基づく制度「予備費」なる言葉をよく聞くようになった。  例えば、  とOECDからも言われている。  そこで予備費について調べてみた。  以下に備忘として記録を残しておこう。  予備費は憲法に基づく制度である。  財政法では次のように定めている。  予備費は事前議決原則(日本国憲法86条等)の〝例外〟であると言われる。  使途につき、事前の国会議決を経ないためだ。  予備費に似た制度に「補正予算」がある(財政法29条)。  補正予算は事前に国会議決を経る。  

        なぜ「こども・子育て支援金」なのか? こども未来戦略会議の議事録に理由を探る

        • 河野洋平・元衆議院議長のオーラルヒストリーを読む 「空気」が支配した細川護煕とのトップ会談

        • 『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』 常守朱はなぜ法外に出たか?

        • 予備費とは何か 3500億円→5000億円→10兆円!?

        マガジン

        • Kindle本のご紹介
          34本
        • ラグビーW杯フランス大会2023
          7本
        • 韓国プロ野球 我が愛しのロッテ・ジャイアンツ応援歌(限定)
          35本
          ¥300
        • ボーカリスト槇原敬之に学ぶJ-POPの秀逸曲
          9本
        • 韓国プロ野球 我が愛しのロッテ・ジャイアンツ応援歌
          10本
        • 拓郎の東京 ~地名が出てくる吉田拓郎の唄~
          11本

        記事

          『新税・悪税・良税 一九八八年の国会会議録に学ぶ「消費税はいかにして始まったか?」』

          井川夕慈のKindle電子書籍『新税・悪税・良税 一九八八年の国会会議録に学ぶ「消費税はいかにして始まったか?」』より一部を抜粋して公開します。 はじめに ~一円玉の記憶~ 日本で消費税が始まったのは1989年4月1日だった。  その時、私は小学4年生だった。  母親とスーパーマーケットに買い物に来ていた。  レジで、一円玉を使ってお釣りがやりとりされた。  それを目の前で見ていた9歳の私は、生意気にもこう言った。 「そんなの、意味あるの?」  店員のお姉さんは苦笑していた

          『新税・悪税・良税 一九八八年の国会会議録に学ぶ「消費税はいかにして始まったか?」』

          『忍耐して進め! 一九〇八年の樺太探検記』 かつて日本の領土だった樺太とはどのような場所だったのか?

          井川夕慈のKindle電子書籍『忍耐して進め! 一九〇八年の樺太探検記』より一部を抜粋して公開します。  かつて日本の領土であった樺太とはどのような場所だったのか?  何か面白そうな古書はないかと漁ってみたところ、『樺太探検記』なる書物を見つけた。発行は1909年(明治42年)である。  読んでみたら、これが何とも〝珍〟な内容だったので人に紹介したくなった。  それがこの本を作ることにした理由である。 …… 鮪の鋸屑~波高く夜暗し 12月25日正午、ボーウボーウという

          『忍耐して進め! 一九〇八年の樺太探検記』 かつて日本の領土だった樺太とはどのような場所だったのか?

          『ラグビーワールドカップ2023視聴日誌』 2カ月をかけて全48試合が紡いだ物語の記録

          Kindle電子書籍『ラグビーワールドカップ2023視聴日誌 7時間先の朝に見ていたフランス』より一部を抜粋して公開します。 はじめに2019年に私は初めて「ラグビーワールドカップの48試合すべてを見る」という経験をした。 と言っても主にはインターネット経由の動画配信で見ていたのだが、その大会は自国で開催されていたため、うち4試合は、スタンドを埋める客の1人として生観戦する機会にも恵まれた。 私がラグビーに関心を持ったのは2008年前後であるが、それまではワールドカップがあ

          『ラグビーワールドカップ2023視聴日誌』 2カ月をかけて全48試合が紡いだ物語の記録

          ラグビーW杯フランス大会 ニュージーランド対南アフリカ、決勝戦を見る前に振り返っておきたい今年の2試合

          決勝戦のカードが決まった。 ニュージーランド対南アフリカ。 プールAの2位とプールBの2位の対戦である。 ワールドカップの決勝戦という位置づけであるが、カード自体は見慣れたものだ。ザ・ラグビーチャンピオンシップで、来年も再来年も定期的に見ることのできるカードだ。 希少性に乏しい。その意味で、4年に1度のお祭りの頂点にしては、やや期待外れの感がないでもない。 しかし、この両者の対戦はいつも見ごたえがある。 今回はどちらが勝つだろうか? 過去の対戦成績を振り返っておこう。 た

          ラグビーW杯フランス大会 ニュージーランド対南アフリカ、決勝戦を見る前に振り返っておきたい今年の2試合

          ラグビーW杯フランス大会 戦争はラグビーだけにして欲しい。

          ラグビーワールドカップが面白い。 大人のボール遊びを見ることに、どうしてこれほど夢中になれるのか? 我ながら不思議であるが、それにしてもつくづく思うのは、自分は「戦争を見るようにラグビーを見ている」ということである。 そこで以前、下の本にも書いたことだが、ラグビーは〝模擬戦争〟である、ということを改めて主張してみたい。(だから国代表の試合はとりわけ盛り上がるのか? 試合前の国歌斉唱中に、出征する兵士ように代表選手たちは涙を流すのか?) 敵国の中枢を陥落させる国家に領土があ

          ラグビーW杯フランス大会 戦争はラグビーだけにして欲しい。

          ラグビーW杯フランス大会 日本対アルゼンチン 「プランはあった。しかし、それは勝てるプランだったのだろうか?」

          ※マニアックな内容のため、関心のある方だけお読みください。 流のコメントにおぼえた違和感アルゼンチンに負けた。 日本は決勝トーナメントに進出できなかった。 試合後の私の印象は「イングランド戦の二の舞を演じた」である。 イングランド戦をどう総括していたかと言えば「キックにこだわり、キックで負けた」だった。 イングランド戦後の選手のコメントで、私が気になっていたものがある。 スクラムハーフ流大のインタビューだ。 そこにうかがえるのは、勝敗よりもゲームプランの遂行する重視する

          ラグビーW杯フランス大会 日本対アルゼンチン 「プランはあった。しかし、それは勝てるプランだったのだろうか?」

          ラグビーW杯フランス大会 頭部コンタクト時のイエローカードとレッドカードの見分け方

          ※マニアックな内容のため、関心のある方だけお読みください。 ラグビーワールドカップのフランス大会が開催されている。 その中で、選手の頭部に衝突した場合のカード判定が注目されている。 イエローカードなのか、レッドカードなのか。 レッドカードは試合を潰す。とりわけ前半早々に出た場合には。(それでも勝ってしまったイングランドという稀有な事例を目にしたばかりではあるのだが。) カードの色は、この先ノックアウトステージに入れば、ますます重みを増して来るであろう。 しかし漫然と「赤だ、

          ラグビーW杯フランス大会 頭部コンタクト時のイエローカードとレッドカードの見分け方

          ラグビーW杯フランス大会 22メートルドロップアウトとゴールラインドロップアウトになる場合の見分け方

          ※マニアックな内容のため、関心のある方だけお読みください。 ラグビーワールドカップのフランス大会が進行中である。 前回の日本大会と比べて、ラグビーのルールに関して気になる〝違い〟がある。 「50:22」と「ゴールラインドロップアウト」だ。 これらの違いの影響は小さくないと思われる。(ちなみに、いずれの規則も13人制のラグビーリーグを参考にしたのではないかと推察されるが未確認である。もしご興味があれば、次の電子書籍をご参照ください。) ここでは「ゴールラインドロップアウト」

          ラグビーW杯フランス大会 22メートルドロップアウトとゴールラインドロップアウトになる場合の見分け方

          ラグビーW杯フランス大会 わたしの四分割観戦メモ ウェールズ対フィジー(プールC)

          以前、下の電子書籍で「時間帯別観戦法」を紹介したことがある。 80分間の試合を20分間ずつに区切って整理しながら観戦する方法だ。 私は今でもこの方法でゲームを〝鑑賞〟している。 ところで先日のウェールズ対フィジーの試合は好ゲームながら日本ではテレビ中継されなかったらしい。 そこで私の観戦メモを残しておこう(観戦はインターネット経由です)。 9月10日 ウェールズ対フィジー プールC 現地時間:21時00分 会場:スタッド・ドゥ・ボルドー レフリー: Matthew Car

          ラグビーW杯フランス大会 わたしの四分割観戦メモ ウェールズ対フィジー(プールC)

          ボーカリスト槇原敬之に学ぶJ-POPの秀逸曲#9 番外編「愛が止まらない ~Turn it into love~」

           槇原とは関係ないのだが、以前、別の記事で日本のアイドル・デュオ、Winkの「愛が止まらない ~Turn it into love~」(1988年)に言及したことがあった。  実はこの曲もカバー作品であった!(知らなかったのは私だけ?)  カイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)の1988年の作品だ(作詞・作曲:AITKEN MATTHEW JAMES、STOCK MIKE、WATERMAN PETER ALAN)。  その名も「Turn it into love

          ボーカリスト槇原敬之に学ぶJ-POPの秀逸曲#9 番外編「愛が止まらない ~Turn it into love~」

          ボーカリスト槇原敬之に学ぶJ-POPの秀逸曲#8 「君に、胸キュン。」

           最後に2-③「原曲の方が優れている」のパターンから事例を示しておこう。  これはY.M.O.の作品だ(1983年。作詞:松本隆 作曲:Y.M.O.)。  何だこれ(笑)。  これほど強烈なインパクトをもつオリジナルを超えることなど出来るだろうか?  それでもこの曲に胸キュンして、カバーしよう! と思い立った槇原のような歌い手がいるから、自分はその存在を知ることができたのである。 (終わり) このマガジンの最初の記事

          ボーカリスト槇原敬之に学ぶJ-POPの秀逸曲#8 「君に、胸キュン。」

          ボーカリスト槇原敬之に学ぶJ-POPの秀逸曲#7 「Hello, my friend」

           私はこの曲を知っていた。  松任谷由実でしょ。  1994年の作品だ(作詞・作曲:松任谷由実)。  しかし私は、この曲をじっくり聴いたことがなかった。  今回、槇原のカバーで初めてじっくり聴く機会をもって、私の心は震えた。  唄い出しの「ハロー、マイ・フレンド」の意味が分かったからだ。  これは、もう二度と会うことのない友だち、自分の胸の中にだけすんでいる友だちに対する呼びかけ、つまりは心の中の独り会話なのだ。  私はこれまで、松任谷由実をよいと思ったことがなかった。

          ボーカリスト槇原敬之に学ぶJ-POPの秀逸曲#7 「Hello, my friend」