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禁煙を始めて4ヶ月後の世界と禁煙を挑む人へのエール

人生には変化が訪れるタイミングがあるようです。私の場合、喫煙の習慣を変えると決断した日から始まりました。18年という長い期間のタバコとの関係、時には癒し、時には隠れた味方となっていた日々もあります。しかし、タバコを吸い続けていたら、今後への心身への影響が大きく出ることはみんな知っている通りです。

今日は、これまでも2度noteに書きましたが、禁煙を続けた4ヶ月にわたる旅路を思い出しながら書いていきたいと思います。驚いたんですが、禁煙は私にとって過去の自分との対話でもありました。その挑戦の始まりに戻り、なぜ私は禁煙をしたのか、そして禁煙したことで変化があったのかを振り返りたいと思います。

変わりゆく日々

喫煙者としての最後6年間は電子タバコになっていました。灰皿や喫煙場所を探し、カートリッジを機械に差し込み、電源を入れる。いつもその瞬間をを待っているような気がしてました。喫煙は単なる習慣ではなく、時折、深淵なる心の奥底から湧き上がる孤独を埋める手段にもなっていたと思います。煙が肺に入るたびに、現実から逃れ、別の次元へと誘われるような感覚があったような気がします。

タバコは静寂の中で語り合う友達であり、苦悩の共感者だったと言えばかっこいいでしょう。頭の中でグルグルして、モヤモヤしている状態でタバコを吸うと自分と向き合えた気がして、なぜか心地よく感じられたことが本当にいい想い出です。だけど、それはタバコが私に与えた錯覚に過ぎなかったんですね。

なぜ辞めようと思ったかは、生々しい状態のnoteが残っているので、そちらをご覧頂ければと思います。

簡潔に言えば「吸っているメリットは特に感じてないけど、辞める理由も特に無くて、ただ惰性だった」という状態を自分で強く認識して、禁煙キャンペーンに乗じて、チャレンジしてみたことが禁煙へのキッカケです。

辞めた日から3日目までの感じは
1日目:吸いたいとはそんなにならない
2日目:めちゃくちゃ吸いたいなと思うタイミングがいっぱい来る
3日目:特に吸いたい症状無し
こんな感じです。

ただ離脱症状はバッチリある感じ。なんにも力が入らないのは数日間続きました。

思いがけない誘惑の「声」

"一本だけ"という声が、禁煙の意志を試すように耳元で囁くのは禁煙をしたことがある人ならきっと分かるでしょう。かつての快楽が導くように「吸ってしまっても問題ないぞ」と言ってくる訳ですね。

ただこの「声」なんですが、日常生活ではほとんど声を掛けられることはありませんでした。たまーに来ても、シラフの時は5分耐えれば、どっかに行ってくれます。

ただ仲のいい人達、気軽にバカ話を出来る人との飲み会はやっぱりダメです。目の前で誘惑がすごいです。序盤は平気ですが酔いが回ると「声」が本当に大きくなりますね。ほぼ気合と根性みたいな世界で我慢するしか無いです。

ただ思いがけないのは、そんな「声」や「誘惑」も日々小さくなっていくということ。1ヶ月の時はまぁまぁ苦しそうに書いていますが・・笑

今4ヶ月を経過して、本当に少なくなったなと思っています。

新しい自分への出発

禁煙から4ヶ月が経ち、タバコが無いのがごくごく当たり前になっています。タバコを辞めるという選択をした時は本当にこんなに辞められるとは思っても見ませんでした。単なる1つのチャレンジ。辞められればラッキーかなと思っていたくらいです。厳しい戦いと肩ひじ張ってましたが、そこまでじゃなかったというのが今の実感です。

ここまで来ると、本当によく、「何か変わった?」と聞かれます。聞かれるたびにめちゃくちゃ考えるのですが、なんにも変わってないと言うのがリアルです。

もちろんゼロでは無いので

  • 自分が使える時間が増えた気がする

  • Web会議とWeb会議の合間が無くても気にならなくなった

  • 居酒屋が喫煙か気にしなくなった

  • 痰が絡みづらくなった

みたいな変化はまだまだ言えることはあります。

でも劇的に変わった!やったー!ということは何もありません。無常にも日常は変わらずやってきて、変わらず過ぎ去っていきます。そんなもんですね。

でも辞めてよかったとは心から思います。喫煙所が近くにないと安心出来ないとか、出来れば喫煙出来る居酒屋が良かったなと思うこともなくなったのは、小さなストレスが無くなっているなと思うからです。

別に日々生きている中でストレスが無くなる訳じゃ無いので、タバコを辞めたからなんなんだとツッコミされたら返す言葉はありません。

それでも良かったなと思うのが、不思議な気分です。辞めることが出来たことへの自信や自己肯定感の向上かもしれません。家族に気を使わせていないという安心感かもしれません。先に辞められた知人への優越感かもしれないです。自分の複雑性の中で、何が起案しているか分かりませんが、とにかく良かったなと思っているのが、4ヶ月経った心情ですね。

禁煙中にやってよかったこと

私は会社が支援してくれたプログラムの中で組み込まれていたのですが、「みんチャレ」というアプリでのコミュニケーションは非常に有効でした。

元々は禁煙用に作られていないのですが、プログラムに参加している人たちと「今日も継続してます〜」とゆる〜くコミュニケーションを取れたのは支えになりました。

よく言いますが、改めて、、禁煙の旅路は決して一人ではないことを学びました。周りのサポートが不可欠であると言いますので、支援受けられる方は受けて頂くと共に、全くの他人と禁煙をするということだけのコミュニケーションを取るというのは新鮮ながら、同じ立ち位置なので、応援しあえて、非常に有効だと思いました。

もし1人だとして、友人や家族の理解と支援があったとしても、苦しい瞬間を乗り越えるのは結構大変だったんじゃないかなと思います。禁煙者同士のつながりは、互いに励まし合い、成功や失敗を共有するので、自分も続けようという気分になりやすいと思います。

そして、ゆるいコミュニケーションの中で、自分との対話の機会でもありました。なぜタバコが必要だと思っていたのか、なぜ辞めようと決断したのか。自分と向き合うのは、新たな気づきが得られ、自分を取り巻く状況に対する理解が深まった気がします。

もしこれを読んでチャレンジしようと思った方はみんチャレみたいなゆるいコミュニケーションとたまに自分と向き合うのがおすすめです。

最後に

禁煙から4ヶ月が経ち、すっかりタバコから離れた今改めて思うことは「少しでも辞めたい」と思っているのであれば、チャレンジしてみたらいいのでは無いかと私は思う。ということですね。

吸いたければ全然続けていてOKだと思っています。今では必要があれば喫煙所まで着いていく位なので、全く私は気にならないですし、高みの見物もするつもりもありません。

ただちょっとでも思っているのであれば、誰かにお願いしてでも背中を押してもらって、チャレンジしてみるのもいい気がします。最初の3日を越えたら、吸いたい欲求は結構減ることが多いようですし、そこを越えたら、だんだん吸ってしまったらもったいない気分にもなります。

これはやってみないと分からないと思いますし、何度失敗してもいいんじゃないかと私は思うんです。もし少し気持ちがあれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうかというエールで締めたいと思います。


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