【雑談】通院時、見せているもの
議論の敲き台をつくっておくと、診察が有意義になる。
そのことに気づいたのは、入院中でした。
「調子はどう?」
「あんまり良くないですね、過食ばっかりしていて…」
「お薬、増やしてみる?」
「そうですね、お願いします」
主治医に伝えたいことがあって、それを待合室で用意していても、いざ先生を前にすると、うまく話せない。
いつの間にか薬の増減の話になっていて、診察が終わる。
しめて、10分もないくらい。
ずっと不満がありました。
「話を聞いてくれない先生だ!」と思っていました。
入院中、暇で仕方なかったので、なんとなく持ってきたルーズリーフとペンを使って、「なぜいま私は人生を諦めようとしているのか」について書いてみました。
そうすると、人に見せたい気持ちになったので、主治医に見せてみました。
その日の診察は、とても有意義でした。
ずっと話したかったことが話せました。すっきりしました。
主治医は「今度はこれを考えてみてね」と、言いました。
窓から綺麗な東京の景色を見つめるほかなかった時間を、診察室のベッドに腰かけ、その宿題を解くことにあてました。
次の日、つくったものを見せました。
また、実のあるはなしができました。
階段をひとつずつ、上っていく感覚を得ました。
退院してからも、その試みを続けています。
毎回、聞きたかったことがストレートに返ってきたり、思わぬ方向からボールが飛んできたりして、2週間後それにどう答えようか、いろいろ頭を働かせながら病院から駅に向かう道を歩きます。
なんで今までやっていなかったんだろう?
この数年間を無駄にした気でいっぱいになってしまいますが、
今気づけただけで良かったのかもしれない、そう思うようになっています。
ちょっとポジティブ?
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