【雑談】ありえなくらい涙もろい話
主治医はよく、「人間は感情の奴隷なんだよ。」と言います。
その通りだと思います。
感情に抗うというのは、なかなか難しいです。
楽しくて、ラクで、気持ち良い方に流される。
人間の摂理のように感じます。
双極性障害という、「感情」の障害を抱えている私なら、なおさらです。
例えば私は、ありえないくらい涙もろいです。
どれくらいかというと、ちょっと感動系のCMを見るだけで、涙が出てきます。
NHKのドキュメンタリーなんか見た日には、1日中泣いています。
ひとつ、大きな特徴があります。
自分の話をするとき、いつも泣いてしまうのです。
訪問看護という、障害を持っている人が利用できるサービスを使っているのですが、
流れで自分の過去の話になると、看護師さんの前で涙が止まらなくなります。
おもしろおかしく昔の失敗のことを話すから、顔は笑っているのに、なぜか涙が止まらなくなるのです。
あれれ?水道の蛇口、閉めようとしてるのに、水が止まらないぞ?みたいな感じです。
通院でも、涙が頬をつたうのは毎回のことです。
主治医にばれてるかどうか微妙なくらいの「やや泣き」ですが、自分のことを話すと、反射で涙が出てしまうのです。
ちょっと困ることもあります。
人前で泣いてしまって、気味悪がられるのです。
「もういい大人なのに」と言われたこともあります。
分かってる。
でも、勝手に出てくるものを止めるというのはなかなか難しい。
泣きそうになったとき、めちゃくちゃ腕をつねるとか、必死に楽しいことを考えるとか、色々試したのだけれど、あんまり効果がない。
どうにかしたいなあ。
感情が高ぶる病気だから、仕方ないのかな。
私にとって、感情は波です。寄せては返す、抗うことのできない存在です。
感情は、いつの間にか私のことを飲み込んで無人島へと連れていきます。
「うつ」という名の孤島で、食べては吐くことを繰り返します。
いつの間にか、波は静まり、かんかん照りになります。
私は、自分でボートを漕いで、もといた場所に戻っていくのです。
すると、他者はびっくりします。
急に連絡もなく居なくなった人が、元気になって帰ってきたからです。
「そう」になった私に、人々は奇異な目線を向けます。
感情をサーフィンみたいに乗りこなす方法、
知りたいなあ。
発症する前は、どうやって感情をコントロールしていたんだっけ?
たしかにそれができていた時期はあったはずなのに、忘れちゃったな。
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