吉岡 優里

短歌結社まひる野マチエール 短歌グループtoi toi toi …

吉岡 優里

短歌結社まひる野マチエール 短歌グループtoi toi toi 短歌と日記

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お通夜に行ってきた

 あまり何も書きたくないけど、すこしさみしいので、見られてる感覚がそんなにないここに書く。人の目に触れる場所に書くってことは、読まれたいはずなのにあまり読まれた…

吉岡 優里
3日前
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短歌連作 『さくらのあそび』

꙳ ⊹ 『さくらのあそび』 より6首꙳ ⊹  咲きたくて咲いてるわけじゃなかったら 春の鶴舞公園はよる Diorのいちばん安い香水のにおいがしてる雨にまぎれて 二重がよ…

吉岡 優里
4か月前
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友達の日記が読みたい

友達の日記が読みたい。友達の日記にはきっと誰のためでもない、自分のための、嘘のない本当の言葉が詰まっている気がする。ビー玉が光るような、その人にとって本当の言葉…

吉岡 優里
2年前
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お通夜に行ってきた

 あまり何も書きたくないけど、すこしさみしいので、見られてる感覚がそんなにないここに書く。人の目に触れる場所に書くってことは、読まれたいはずなのにあまり読まれたくないときがある。でもやっぱり読まれたいのだと思う。
 お通夜が行われる会場に着くまで、社長の運転する車の、ぎゅうぎゅうの後部座席でずっと黙っていた。
 いつも仕事帰りに歌集を買いに行って、古田さんから逃げるようにぐるぐると店内を回ったこと

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短歌連作 『さくらのあそび』

短歌連作 『さくらのあそび』

꙳ ⊹ 『さくらのあそび』 より6首꙳ ⊹ 

咲きたくて咲いてるわけじゃなかったら 春の鶴舞公園はよる

Diorのいちばん安い香水のにおいがしてる雨にまぎれて

二重がよくて二重顎ってなんでだめ線なのに線なのに線なのに

反社っぽい普通の人が作ってるたこ焼き反社の人のイカ焼き

ここでならカルピスソーダは三百円それを見越して向かう自販機

よるの桜の中にあなたをぼんやりと探すあそびを今年はしな

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友達の日記が読みたい

友達の日記が読みたい

友達の日記が読みたい。友達の日記にはきっと誰のためでもない、自分のための、嘘のない本当の言葉が詰まっている気がする。ビー玉が光るような、その人にとって本当の言葉がすきだ。そして、日記にはそんなビー玉をたくさん詰められる深度が感じられて、日記という存在もすきだ。だけど、日記のような深度の言葉を人から受け取ることはなかなか難しい。

それは私自身が日記のような深度の言葉をなかなか差し出せないからだ。本

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