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ADHD式読書術


自己紹介の趣味欄に「読書」と書くことに若干抵抗があります。本当は「ダイビング」とか「フットサル」みたいなアクティブでニッチなようでポピュラーで、話の広がるような趣味があれば良かったのですが、、笑
だけど、僕の趣味は読書です。

数えたことはないですが、僕は年間で約150冊くらいの本を読んでいます。一般的には多読で速読と言われる部類かもしれません。
ADHDの特性を持っている人の中には読むことに集中ができず困っている方もいるという方(もしくは発達障害ではないけど読書が得意ではない方)がいらっしゃると思います。
そんな方に向けた僕の独自に開発した「ADHD式読書術」の紹介です。



① 全て読むことを諦める


ADHDの永遠の敵、それは「飽き」です。
読書のために午後は空けた!よし、一気にここまで読むぞ!と意気込んだものの、5ページ読んだところで、他のことを考えたり、情景が全く浮かんでこなかったり、とにかく本に集中できずにフェードアウト。そんな経験をしている人は結構いると思います。
かく言う自分も、まさにそれです。
文字は追ってるけれど、追っているだけ。しょっちゅうあります。

そんな困った状況を無理やり押さえ込むことができます。
まず、本の全てを読むことを諦めることです。
本の中で本当に大切なのは本の数ページ程度。あとのページは全てその主張のための「尾びれ」です。
本を買ったときに読みたかった部分、知りたかった知識を思い出してください。ページをめくってそこだけ読めば良いのです。
その時の自分が重要と判断しなかった箇所は、どちらにせよいずれ簡単に忘れてしまいます。

いや、全部読まないともったいない、前後の文脈が大事だと言う方にオススメなのは、「フラッシュリーディング」です。
やり方やコツは特にありません。
ただ、1ページを2,3秒程度で読む。目についた単語だけ拾う。なんとなく、何について論じているかくらいは拾えます。そして気になったところだけちゃんと読めば良いのです。

このようにして、自分にとって大事なところをサーチしてそこだけ読む。他は飽きるから読まない。読んでもどうせ忘れる。これくらい割り切った気持ちで読むことが大切です。

そしてもっと大切なのは、「そもそも飛ばし読める本を買う」ことです。
ビジネス書は、(おそらく)大抵読み飛ばす前提でできています。他には、章立てで違うトピックについて述べているものや、短編集。小説は飛ばし読みが結構難しかったりしますが、自分は小説でもいきなりクライマックス部分を読むことが多いです。笑それでも全然楽しく読めます。


② 読みたいときに読む


映画や音楽と本の違いは、受動的か能動的かということです。映画はボケッとしてても進みますが、本は文字を目で追って、想像して、理解して、手でページを巡らなければいけません。
そのため、読んでいる時の自分が能動的になれているか?がとても重要です。

能動的になるためには、その時の自分自身と本の内容を重ねるのが一番良いです。恋をしていたら状況の近い恋愛本を読み、仕事の悩みがあれば関連するビジネス書を読む。
その時の悩みだったり、テンションだったりで読みたい本はいくらでも変わります。

なので、「この本を読まなければならない」と、自分の状況からかけ離れた本を義務感で読むのはやめましょう。
どうせ脱落してしまいます。

オススメの本の選び方です。
大きめの本屋に行って、ザッと全体を練り歩きましょう。気になったら手に取って、パラパラ中を見る。
これだ!読みたい!と思った本だけを買う。この時、2,3冊程度に抑える方が良いです。
「読みたい」という気持ちは大抵一回寝たら忘れます。テンションが持続する間に読み切れる分だけ買いましょう。

所謂「積読」をオススメしません。
「積んだ」時点で、自分には興味のない本の可能性が非常に高いです。そのまま永遠の眠りにつくでしょう。


③ 読書以外の方法を考える


これを言ったらおしまいだと言われそうですが、そもそも「読書」をする意味を考えましょう。
それは本当に「読書」が最適解でしょうか?
映画化されていたらその映画を見るでも良いし、今はYouTubeにさまざまな解説動画があります。
また、通信講座もたくさんありますし、人と話すだけで解消する悩みもあると思います。
楽しむ、知識を入れる、感動する、悩みを解決する、全て「読書」がオンリーワンの方法ではないです。

目だけで追う文字よりも、耳や映像を使って入ってきた情報の方が密度も濃いし、残ります。

必ずしも、読書をする必要は無いと思います。
私たちは、気のむいたことしかできません。一般の人よりも身体は無理に動きません。

「読書」を諦めるということが、実は一番の近道の可能性もあります。


〜まとめ〜


読みたい本を、飽きないうちに読みましょう。


文:大きな彼 まんが:くろみ