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春だ。

4月、桜が舞っています。

あっという間だったのか、もつ10年は経ったかのような、不思議な感覚ですが、今月4月で私がアルファベータブックスの経営者、社長になってから5年になります。

経営者になって、2年経たずに、新型コロナウイルスのパンデミックを経験。先の見えない世界的な不安の中、まだ慣れない経営を進めることになりました。コロナ禍で、出版社によって、かなり大きく明暗が分かれたと思います。

報道は、一括りに「出版業界」と括って報道するので、その内実は世間一般には知られていません。
コロナ禍で、大手出版社は逆に業績を伸ばしたところが多いように見受けます。とはいえ紙の本の売上、雑誌の売上は大手版元でも、売上は減少しました。

しかし大手版元には、世界市場をすでに獲得しているコミック、漫画という強力なコンテンツがあり、それは巣篭もり需要にも見事にはまり、「鬼滅の刃』をはじめとする世界的なヒット作が次々と生まれました。
それらの作品は紙のコミックスの売上はごく一部で、テレビアニメ化、映画化、キャラクターグッズ化、海外への版権販売などによる膨大な売上を大手版元にもたらしました。

かたや、大資本が無いと作ることが難しいコミックスを出せるような大手や中堅版元と違って、純粋に紙の本の売上、主に書店やネット書店からの紙の本の売上がメインで経営をしている弊社のような小さな出版社は、やはり苦しい経営をしているところは多いようです。
ただ、なかには、こんな状況でも売上を伸ばしている小さい出版社もあるのは事実なので、全てをコロナ禍や、書店の減少のせいにしてはいけません。現状に甘んじて、何も手を打たない出版社は、これからは、やはり消えて行く運命にあるのかもしれません。

弊社は、あまり表立って、すごいことをしているわけではないですが、それでもこの5年は、物量倉庫から始まって、様々な業務内容の改革をしてきました。本当に目まぐるしい毎日でした(まだ続いてますが)。

今月からは、弊社がまだ弱いウェブマーケティングの部分を、あるIT企業と組んで進める予定です。より弊社の本を、多くの人の目に届かせて存在を知ってもらい、興味をもってもらって買ってもらいたい、そのためのウェブマーケティングの強化です。

そんなアルファベータブックスを今後ともよろしくお願い申し上げます。

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