【IIYY Project】藤井風さんの音楽活動を通したサティヤサイババの思想伝道について運営へのメッセージを募集します
※メッセージの募集は締め切りましたが、以下にプロジェクトの考えがまとめてあるので、後から知った方でも、ぜひ読んでいただければ幸いです。
【English▶https://note.com/ii_yy/n/n09fdb370f880】
この度、ankl(@ankl_ab)とよんせい(@4se_tarian)で話し合いを重ね、
「藤井風さんの音楽活動を通じたサティヤサイババの思想伝道における運営の問題の改善」を求めるため、"IIYY Project"と題し、皆さんの声を集めて運営に対し問い合わせという形で送ることにしました。
つきましては、以下のGoogleフォームにて、この件に関する藤井風運営へのメッセージを募集します。
【はじめに】
本件は、藤井風さんを含め個人の信仰、宗教に関する、非常にデリケートでセンシティブな問題について取り扱っています。つきましては、この前書きをよく読み、前提として理解した上で以下の文章を読んでくださいますよう、お願いいたします。
私たちが今回抗議しているのは、
藤井風さんのサティヤ・サイ・ババの思想を絡めた音楽活動が、それが「サイババ思想の入り口」だと全く周知されてこなかったために、
リスナーが風さんの音楽の入り口に立った時に、充分な情報を基に自分の意思に即した判断をすることが非常に困難になっていた点についてです。
特定の宗教が彼の音楽活動の核心に据えられていることについて、名前を出して説明することは、リスナーの選択の自由に大きく左右します。
しかし藤井風さんがデビューしてから今まで、その一番大切な説明は、一切行われてきませんでした。
彼が伝えているのがサイババの教えであるということが初めからわかっていれば、素敵な音楽を通して思想を知らない間に取り込んでしまう前に、客観的に資料にあたり、自分の力で考えることができます。しかしそのための周知の努力が、藤井風さんの運営陣には明らかに足りていません。
それは、リスナーの信教の自由の権利を著しく軽視した判断、行為です。
そしてまた、不用意に藤井風さん自身の信仰を音楽活動に結び付けて売り出してしまったことにより、藤井風さん個人の内面的な部分が不必要にさらけ出され、本来背負うべきではない責任を抱える形にもなってしまっています。
この運営方法は、あらゆる面で危険を伴うものです。
私たちは、藤井風さん自身の信仰について、否定はしません。
また、サイババを信仰する人たちについても、否定はしません。
全ての人に、信教の自由の権利があるべきだと思うからです。
だからこそ、一人一人が公正な状況下で冷静な判断ができるように、問題点について指摘し、信頼性のある資料を提示し、時には批判します。
信仰がある人も、ない人も、平等に自己決定を行うことのできる環境が作られることを願っています。
以下、企画の概要説明をします。
①背景
藤井風さんは2020年デビューの日本のアーティストで、「HELP EVER HURT NEVER」「LOVE ALL SERVE ALL」という二つのアルバムを出しています。
彼のレーベルも、ここから名前をとった"HEHN RECORDS"となっています。
またこれらの思想を指す、HEHN精神、LASA精神という言葉は、「藤井風のコアメッセージ」として定着しており、ファンの間ではこの精神を実践することを呼びかけあう声も見られます。
これらの言葉はツアータイトルや彼のグッズにも頻繁に使われ、藤井風さんを象徴するものになっています。
藤井風さんのオフィシャルウェブサイトでは、プロフィールに以下のように記載されています。(2022年12月27日現在)
しかし、この二つの言葉は、実はいずれも、インドのサティヤ・サイ・ババが掲げるスローガン、彼が繰り返し説いていた教えそのものでした。
そして、彼の歌やパフォーマンス、言葉によるメッセージは、サイババの教えに強く基づくものでした。
サイ オーガニゼーション「Love All, Serve All」(すべてを愛し、すべてに奉仕しなさい)に関するサイババの言葉
https://sathyasai.or.jp/mikotoba/pdf/LoveAllServeAll.pdf
サティヤ サイ 東京センタートップページ(2022年12月27日現在、トップページの一面に"Love All, Serve All / Help Ever, Hurt Neverと大きく書かれています)
モディ首相からサイババ御降誕97周年祭お祝いメッセージ(日本語訳)(2022年12月27日現在)
サイババ書店(サティヤ サイ出版協会(Sathya Sai Publications Japan)の公式ストア) (2022年12月27日現在、"Love All, Serve All"、"Help Ever, Hurt Never"の文字入りのトートバッグが売られています)
このような明らかな引用元があるにも関わらず、藤井風さん自身も、運営も、公に目に留まる形で「サイババ」という名前を出し、明確に意図を言及したことがなかったため、公式を追っているだけでは決してこれらの言葉がサイババから来ているのだとは気がつくことのできない構造になっていました。
つまり、藤井風さんの音楽に惹かれ、応援していた人たちは、知らないうちにサイババの教え、考え方を、風さんの音楽活動を通じて濃密に伝道され続けてしまったのです。
そこに「サイババの教えなら拒否する」という選択の余地はありませんでした。なぜなら、その事実を知らされていなかったからです。知らされていない選択肢について、検討できるわけがありません。
この二つのメッセージを用いた藤井風さんのグッズに関しても、これらをファンが「サイババの教え」だとは知らずに購入し身に着けてしまっており、運営側の説明がないために野放しの状態になっています。
一方で、自分でサイババの存在に辿り着き、サイババ書店の販売するグッズを購入したり、サイババのお香「ナグチャンパ」を焚いたりするファンも存在します。
サイ オーガニゼーションの運営するTwitterアカウント「サイババの言葉」のフォロワーの中に、藤井風さんの名前や風さんを表す絵文字「🍃」が見られることからも、風さんの音楽活動が実質的にサイババの思想、サイ オーガニゼーションへ地続きになっていると言えると思います。
②経緯
11月末に日本のTwitter上で「サイババ」がトレンド入りしました。
そのきっかけのうちの一つが、たまたまTwitterで藤井風さんとサイババの関係性を知ってしまったankl(@ankl_ab)の、宗教2世としての以下のツイートだったと認識しています。
また、その少し前、2022年10月28日付の「風の秋まつり Part. 2」と題された藤井風公式アプリ内のスタッフダイアリーにて、マネージャーの河津さんが明かしていた「インドで風さんが受けた祝福」や、「藤井風の売り出し方についての振り返り」からも、ファンの間で(確信に近い憶測として)サイババと風さんの関係の輪郭がよりはっきりしてきたタイミングでした。
運営が風さんの状況を知っていたにも関わらず、アルバム名にスローガンをそのまま使う方針をとったこと、一方それについては初めは特に言及せず、曖昧にしながら売り出していく方針だったことが暗に読み取れます。
そして実際に彼の宗教的スタンスが特に色濃く露出され始めたのは、今年発表されインドでMVが撮影された楽曲「grace」、上記スタッフダイアリー内で言及されている、今年10月にパナソニックスタジアム吹田で行われた2日間のライブでのgraceの、LOVE ALL SERVE ALLと書かれた旗を幾つも振りかざす演出、教祖を連想させる衣装、ベジタリアンフードを提供する会場の飲食ブースからでした。
その後、多くの方がTwitter上で、この問題について意見を述べ、特にサイババについて知らされていなかった藤井風さんのファンが、様々な形でショックを受けているのが見受けられました。
「サイババ」という言葉が日本のTwitter上でトレンド入りした一因は、以上のようなものでした。
また、安倍元首相の暗殺事件をきっかけに、「宗教2世」(親が特定の信仰を持ち、その思想、規律の中で育てられた人を指す)という言葉が日本で広く浸透した一年だったことも、話題が広がった背景にあると思われます。
anklもよんせいも、そのような境遇で育った人間です。
この動きは、恐らく風さんの運営の目にも入ったでしょう。藤井風さん自身も直前までTwitter上での世界中の風さんファンの方の声に敏感に反応していたので、知らないはずがない、と私は考えます。
しかし、未だに、聴き手のサイババ思想への距離感を、説明不足により著しく不自由にし続けていることに関する運営側の意思表明、対処、改善などは一切見られず、まるで何事もなかったかのように、トレンド入りから一ヶ月経った今も、スローガンの一部を取った「LOVE ALL ARENA TOUR」が全国を巡回しています。(2022年12月27日現在)
さらにTwitter上では、既に家族が藤井風さんの音楽活動を追うことにより、藤井風さんの語る教えに思考を奪われて「愛」「ハイヤーセルフ」という言葉でしか会話が成立しなくなる、などの一般的な宗教2世問題にも発展しつつある兆候が見られており、この状況に強い危機感を抱いています。
※サティヤサイババが説くのは精神であり、宗教ではないという理由で反論をいただくことがありますが、
ここでは「精神(スピリチュアル)は広義の宗教といえる」「精神・宗教の選択の自由は人権に含まれる」と判断し、このように記述しています。
つまり、「精神」と呼ぼうが、「宗教」と呼ぼうが、起きていることは同じなので、主張は変わりません。
インドと日本では生活と宗教(精神)の距離感が一般的に異なることも承知していますが、それを加味しても、リスナーの信教の自由が、選択肢の不可視性により脅かされていることに変わりはありません。
③本問い合わせの目的
以上のことから、Twitter上だけで個人がバラバラに声を上げていても、「問題の周知」はできても「根本的解決」には至らないと考えました。
解決には、運営側の努力が必要不可欠だからです。
そこでこの問題についての意見や考えを集め、そのままの言葉で伝えることで、運営に対して多様な観点からの問題の把握、理解、そして改善に向けた行動を促すことを目指します。
同時に、この議論を日本の中で留まらせず、海外のファンの方にも周知するための情報提供、ハッシュタグ活用(後述)による声の可視化を行います。
これは国境に関係なく、これから風さんに出会い音楽を聴く全ての人たちに関わる問題だからです。
④問い合わせの流れ
①Googleフォームにて、1月中旬を締め切りとしてメッセージを募集します。
※(2023/01/05 追記)こちらの藤井風さん運営に対するメッセージの募集は、 1月14日(土)23:59 をもって締め切りとすることにしました。
この後もメッセージは、公開可能なもののみ引き続き募集する予定です。 たくさんの貴重な声をいただき、ありがとうございます。
「藤井風さんの音楽活動とサイババの教えとの結びつきに関して、運営に対し何らかの変化を求める」という目的に合意されたものであれば、どんな内容でも構いません。ひとことでも、長文でも大丈夫です。伝えたいことに合わせて、自由にお書きください。
②集めたメッセージを一つのファイルにまとめ、藤井風オフィシャルウェブサイトから問い合わせの形で送ります。特段の理由がない限り、メッセージ内容の改変は一切しません。
その際、公開を許可していただいたメッセージにつきましては、名前と共に(匿名可)、web上で公開する予定です。
③その後の経過、反応の有無、追加情報等は、Twitter、noteにて随時お知らせしていきます。
⑤資料
サティヤ・サイ・ババという人物やサイオーガニゼーションについて、恐らく詳しくは知らないという方が多いかと思うので、客観的に検討できるよう資料を紹介します。
藤井風さんの音楽を聴く前に、一度目を通しておくことを強くお勧めします。HEHNやLASAを説くサイババがどういう存在なのか、藤井風さんはどのような存在の思想を広めているのか、どうか自分の目で見て判断してください。
・ BBCドキュメンタリー "The Secret Swami"(2004)
BBCが製作したドキュメンタリー番組。信者の少年たちへのサイババによる度重なる性的暴行、インドの首相や警察との政治的な繋がりなどについて、豊富なインタビューを通し多角的に取り上げています。
※38:05-42:00、残虐な写真があります。苦手な方は飛ばすことをお勧めします。
※英語音声なので、日本語で字幕が見たい方はChromeの拡張機能などを用いると主旨を掴みながら観ることができると思います。
映像を見るだけでも、雰囲気が伝わってきます。
・"Forført(英題: Seduced by Sai Baba)"(2002)
Øjvind Kyrøによるデンマークのドキュメンタリー映画。
デンマーク国内のサイババスクールのグループのインドへの巡礼に密着しながら、サイババの起こしているとされる奇跡の種明かしをしていく。
こちらには特に、サイババによる性的暴行の被害を告発している人が多数出演してしており、実態も克明に証言されています。
※6-6の6分-7分あたり、殺害現場の写真が出ます。
以下、英語のセリフ書き起こし↓(Google翻訳のChrome拡張機能を用いれば全文の主旨が簡単に掴めます)
その他、必要に応じて随時追加していきます。
⑥ハッシュタグについて
anklとよんせいで話し合った結果、運営に対する問い合わせの他、ハッシュタグにて、この件についてのTwitter上の声を可視化できたらもっと建設的に議論が活性化するのではないかと考えました。
そこで、 #IamIandYouareYou 、簡略版として #IIYY というハッシュタグを作りました。
「わたしはわたし、あなたはあなた」という意味ですが、これは藤井風さんのgraceの歌詞「あなたはわたし わたしはあなた」(→みんな同じ)への警鐘であり、同時にサイババの教えにある「わたしはわたし」という概念への抗議です。
個人の意思を尊重するためには、自分と相手との間にしっかりと境界を引き、同化を防ぐことが不可欠です。サイババはサイババ、藤井風さんは藤井風さん、リスナー一人一人がそれぞれ違う意思、信仰、思想をもつ違う人間。
今はその一人一人の境界を、無許可で踏み躙られている状態だと思います。
だからこそ、サイババの教えを享受しないという意思決定の自由が、いつの間にか侵害されてきました。
藤井風さんとサイババをめぐる本問題について、#IamIandYouareYou、#IIYYを使ってのツイートをお待ちしています。
⑦追記
問い合わせを募集する中で追加すべきと判断した情報は、随時こちらに書き足していきます。
募集するメッセージの内容 (2022/12/30追記)
【受け付けないもの】
・個人の誹謗中傷となる内容
・個人の人権侵害となる内容
・信仰そのものに対する非難、脅迫など攻撃的な内容
・藤井風さんの運営に対し、サイババ思想伝道におけるスタンスにおいて現状維持を強く求めるもの
・藤井風さん運営宛と見なせないメッセージ
【受け付ける内容の具体例】
・藤井風さん運営の、サイババ思想伝道における問題に関して思ったこと
・上記問題に関して運営に改善してほしいところ
・藤井風さんへの応援の言葉
・自分の風さんファンとしての背景
など
どれかひとつでもOKです。例えば、応援メッセージだけでもOKです。
現在寄せられているメッセージをまとめて別記事で公開しています。 (2023/01/02追記)
【2022/12/31 15:00現在】いただいているメッセージ内容を公開します|IIYYProject
【2023/01/02 21:00現在】いただいているメッセージ内容を公開します|IIYYProject
【2023/01/04 01:00現在】いただいているメッセージ内容を公開します|IIYYProject
【2023/01/05 07:00現在】いただいているメッセージ内容を公開します|IIYYProject
【2023/01/08 22:00現在】いただいているメッセージ内容を公開します|IIYYProject
【2023/01/10 01:00現在】いただいているメッセージ内容を公開します|IIYYProject
【2023/01/12 05:00現在】いただいているメッセージ内容を公開します|IIYYProject
【2023/01/14 締め切り時点 前編】いただいているメッセージ内容を公開します|IIYYProject
【2023/01/14 締め切り時点 後編】いただいているメッセージ内容を公開します|IIYYProject
⑧藤井風さんのInstagramストーリーズ投稿
紅白歌合戦前夜、藤井風さんがInstagramストーリーズで以下の三つのメッセージを投稿しました。(2023/01/03追記)
このメッセージが、一体誰へ向けたものであるのかは明言されていないため、不明です。
しかしながら、「信仰」「精神性」を揺るがす事に対する挑発的な態度を鑑みるに、このプロジェクトに無関係とは考えにくい状況です。
以下に動画と、発言を載せます。彼は英語で話しています。
※日本語訳は、主観を排除するためDeepL翻訳したものをそのまま載せています。
※2023/01/11発売の週刊文春の記事での藤井風さんのマネージャー・河津さんの発言から、このストーリーズが「今回の騒動」に向けたものだということが明らかになりました。
この件に関し、複雑な心境の方も少なくないと思います。
藤井風さんを応援するメッセージももちろん大歓迎です。
個人的な想いをありのまま書いてくださると、運営にも状況を理解してもらえると思います。
ご協力、どうぞよろしくお願いします。