見出し画像

【マーケ基礎】個人商店の役割。

ある日の読売新聞。
商売について、考えさせられる投書が載っていました。

無職 男性 70歳の方からです。

・・・・・・・・・・・・・・・

最近のわが家の悩みは日々の食料品の買い物だ。

妻との二人暮らしだが、車の免許を持っていないので
どこへ出かけるにも自転車か徒歩である。

スーパーマーケットが近くにあったが、
大型店の進出でつぶれてしまった。

大型店まで歩けば30分はかかる。
自転車で行っても帰りが上り坂になり、
家までは乗って帰れない。

車の往来も激しく、危険極まりない。

小型トラックで巡回し、
食品を販売していた夫婦も
高齢で1年くらい前に廃業してしまった。

魚屋さん、八百屋さん、お豆腐屋さん、
富山の薬屋さんなどが
回って来てくれた時代はもう来ないのだろうか。

高齢化社会は大量生産、
大量販売の商法と合わないのではないか。

必要な日常生活品が
手軽に購入できる社会であってほしいと願う。

シャッターに「長らくお世話になりました」
と書かれた張り紙を見ると、
わが身を削られる思いがする。

元気なお年寄りがいてこそ、
健全な社会と言えるのではないだろうか。

・・・・・・・・・・・・・・・

あなたは、これを読んで、何を考えますか。

個人商店は、スーパーや
巨大ショッピングセンターにお客さまを奪われ、
次々と潰れています。

レジャー化するお買い物に、
個人商店が対応できるわけがありません。

進むべき道は、専門店化して、その老舗となるか、
地域に密着して、日常的に必要なモノを提供し続けるか。

儲けを考えるなら、前者を奨めますが、
容易ではありません。

しかし、後者は、売り方に工夫が必要となります。

従来のような“待ち”の商売では、すぐに潰れます。

ご紹介した投書をよく読んでください。

買い物に困っている高齢者は、たくさんいます。
今後も増え続けます。

お客さまの手助けをするのが、商売人の仕事。
ここに、ヒントがあります。

この記事が参加している募集

マーケティングの仕事

よろしければサポートをお願いします!頂いたサポートは、取材活動に使わせていただきます。