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【まち村】コンビニは地域の救世主となるか?

スーパーマーケットの業績は頭打ちだが、コンビニエンスストアはまだまだ伸び続けている。大型スーパーの近くであっても、地方都市であっても、コンビニは次々に出店する。

なぜ、これほどまでにコンビニは増えていくのか。お客さまを取り合って、潰れはしないのか。

その秘密は、コンビニの商圏にある。半径500m。1店舗につき、こんな小さな商圏で商売が成り立つ。もちろん、周辺人口によっても変わってくるが、概ねこの程度の商圏で、利益を上げることができる。

つまり、地域密着型商店の見本のような存在である。歩いて行ける距離にあり、食料品、日用品、酒、ギフト、雑誌を売っている、便利なお店である。

それだけではない。公共料金の支払い、荷物の送付・受け取り、チケットの購入、コピー、デジカメプリント、音楽のダウンロード、ATMなど、生活に必要なサービスがほとんど揃っている。近くにコンビニさえあれば、特に不自由のない生活ができる。

最近は、小分けした野菜やひとり分の惣菜などが充実して、高齢者にもよく利用されるようになった。スーパーの撤退によって、買い物難民になっている人たちにとっても、有り難い存在となっている。

コンビニのような“何でも屋的商店”は、かつて日本中にあり、地域の人びとに愛されていた。しかし、スーパーの台頭で姿を消していった。

田舎にはまだまだ残っているが、高くて品揃えも悪いので、車で遠くのスーパーに行くことが多い。

コンビニとの違いは、価格、サービスの種類である。前述したように、コンビニはあらゆる機能を持ち、非常に便利。

価格においても、大量仕入れで安くなっている上、PB商品を増やすことで、スーパー並の価格で提供している。“便利この上なし”といったところか。

日常の買い物に苦労している人は多い。特に高齢者はそう。そんな人たちにとって、コンビニはまさに救世主。生きることを支えてくれている。

ローソンのキャッチフレーズである「マチのほっとステーション」が、ずばり的を射ている。今後ますます、そうなっていくだろう。

欲を言えば、山奥にもコンビニを出店してもらいたいところだが、どう採算を取るかが問題だ。

少し前に話題になったが、郵便局との合体型のように、複合的な収入確保が必要となる。が、できないことではない。

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