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【マーケ基礎】お客さまが来ないのに、潰れないお店。

あるテレビ番組で、面白い調査をしていました。

一見、流行っているようには見えないお店があります。
外観も、失礼ながら、みすぼらしい感じです。
お客さまが来ているようにも見えません。

しかし、何十年も同じ場所で営業しています。

ネット販売をしている?
副業を持っている?
奥さんが店番をして、主人はお勤め?

いえいえ、ちゃんとお店の仕事をしています。

番組では、そのお店を取材して、
潰れない理由を聞き出していました。

●自転車屋さん

・人件費・家賃がかからない。
・パンク修理による収益が大きい(原価が安い)。
・郵便局と提携しているため、
 自転車・バイクの修理がほとんど。

●帽子屋さん

・人件費・家賃がかからない。
・流行に左右されないので、不良在庫が無い。
・小学校の帽子を扱っている。
・固定客がいる。

●印鑑屋さん

・人件費・家賃がかからない。
・原価が安い。価格のほとんどが技術料。
・役所のゴム印など、大口を扱っている。

これらのお店に共通しているのは、
「人件費・家賃」「大口顧客」です。

潰れない理由はわかっていましたが、
あらためて聞くと、“なるほどなぁ〜”と感心します。

良いお客さまを掴んでいるのです。

毎月毎月厳しい状況にある店主からすると、
非常に羨ましいことでしょう。

公共性を持っている相手、
つまり、役所のような取引先を見つければ、
それだけで安泰なのです。

社会的には良くないことですが、
「金に糸目はつけない」相手ですから、
商売としては、とても楽なのです。

あなたもご存じのことだと思いますが、
そんな取引先を探すことも考えてください。

と言っても、いきなり営業しても相手にされませんので、
まずは知り合いのツテを頼りに、コネづくりをするか、
地域の活動に参加して、
顔を覚えてもらうことから始めてください。

気になることをつけ加えておきます。

この店主たちは、危機感が無いように見えます。

“もし、大口が無くなったら”
ということを考えていないのでは。

頭ではわかっていても、
何も行動を起こしていないだけかもしれませんが。

商売は、
つねに『次の手』を考えておかなければいけません。

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