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売れるマーケティング戦略

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#お客さま

商人魂(繁盛事例):4個120円のたこ焼きは、寂れた商店街に小さな明かりを灯していた。

いま、日本全国の商店街が寂れ、 シャッター通りと呼ばれるようになっています。 空き店舗だらけなので、活気もなく、明かりもないので、 暗く陰湿な空気が漂っています。 大型スーパーやショッピングセンターに お客さまを奪われ、もう為す術がありません。 ごく一部の商店街は、 工夫とアイデアで生き残っていますが、 ほとんどの場合、立ち上がる体力さえ、 持ち合わせていません。 しかし、そんな暗い商店街にも、 小さな明かりを灯しているお店があります。 大阪市天王寺区にある、日之出

¥100

【売れるマーケ】「お客さまの声」は、トップセールスマン。

ネットショップでは、 いまや常識となっている「お客さまの声」。 購買の意志決定においては、 重要な役割を果たしています。 ところが、実店舗ではどうでしょう? POPに商品の特徴や 売りのフレーズは書かれていますが、 「お客さまの声」は見かけません。 勉強不足なのでしょうか。 それとも、 実店舗では効果が期待できないとでも、 思っているのでしょうか。 化粧品業界のコマーシャルを思い出してください。 大手のイメージ広告以外は、 そのほとんどが「お客さまの声」で成り立っ

【売れるマーケ】「?」の「!」は、お客さまに聞く。

・お客さまは、どんなモノに興味があるのだろう? ・何を欲しがっているのだろう? ・どんなお店にすれば、立ち寄ってもらえるのだろう? ・商品の陳列は、どうすれば見やすくなるのだろう? ・POPには、何を書けば良いのだろう? ………あなたが抱える、たくさんの悩み。 もちろん、書籍やセミナーなどで勉強して、 実践しているとは思いますが、 その効果はなかなか眼に見えないものですよね。 効果がわからなければ、 本当にこれで良いのかどうか不安になり、 また悩んでしまいます。 そし

【売れるマーケ】満足の時間的ギャップを埋めろ!

「ありがとうございました!」と、 お客さまのお見送りが終わって、頭を上げた時に、 売る側の人は満足感を憶えます。 しかし、お客さまはどうでしょう。 お店を出た時に、満足しているでしょうか。 違いますよね。 商品を見た時でも、お金を払った時でも、 家に帰った時でもありません。 商品を使ってみて、期待した通り、 もしくは、それ以上の効用が得られた時に 初めて満足するのです。 ここで、売る側の人と買う側の人の満足感に、 時間的ギャップが生まれるのです。 売る側の人にとっ

【売れるマーケ】時には、サービスを削ってみる。

「商品で差別化できない時代だから、  お客さまとの心の繋がり、  サービスをもっと充実させなければ……」。 小さな会社・個人商店のオーナーは、そう考えがちです。 これは正しいことなのですが、間違いでもあります。 確かに、お客さまとの繋がりを強固なものにすることで、 常連さんが増え、売り上げにも結びつきます。 しかし、「お店の人とのやりとりが楽しい」 というお客さまばかりではありません。 一方では、 「単にモノを買うだけなので、そんなものは必要ない」 と考えるお客さま

【売れるマーケ】「お客さまの選択+お奨め」を提示しろ!

ワンピースを選んでいるお客さまが、試着をしようと、 「この服の9号あるかしら」 と店員さんに問いかけたとします。 そこで、普通の店員さんなら、 9号を持ってきて差し出します。 しかし、売り上げの高い店員さんは、その商品とは別に、 お客さまに似合いそうなものを2点ほど選んで、 「よければ、こちらも試着してみてください。  お客さまにお似合いかと思いますので」 と、お奨めします。 大きなお世話なようにも思えますが、 実は、1点を試着するのと2点以上を試着するのとでは、 商品

【売れるマーケ】たったひとりのためのセール。

開店○周年記念セール、 クリスマスバーゲン、歳末大感謝祭……。 このような、ありきたりなイベントは、 お客さまも慣れてしまい、あまり集客効果がありません。 余程の特典が無い限り、足を運んでくれません。 また、こうしたイベントの欠点は、 “その場限り”だということ。 お客さまの目的は、 「安いモノがあるかも」「面白いモノが買えるかも」。 お店側の目的は、 「まとまった集客で、まとまったお金が入る」。 こんな目的では、いつまで経っても、 お店は繁盛しません。 そこに

【売れるマーケ】見せかけのテクニックは、いつかバレる。

先の紀伊水害で被災し、 我が家に住めなくなっていた時の話です。 いつ戻れるのかわからなかったので、 新聞の契約を解除しようと電話しました。 その時の販売所のとんでもない言葉に、 非常に腹が立ちました。 そこの責任者らしき若い女性の言葉です。 読売新聞を購読しているのですが、契約の際には、 契約年数に応じて商品券が貰えるようになっています。 (現在はギフトカタログです) その商品券に関し、 「契約を解除されるのなら、  “当然”お渡ししている商品券を  返してもらわな

【売れるマーケ】わがままを聞くお店は愛される。

「十人十色」「一人十色」と言われる、 いまどきのお客さまの嗜好。 それを読み取り、 ずばり対応できるお店が勝ち残っていきます。 しかし、容易くはありません。 どれだけマーケティングを駆使しても、 長年の経験からくる直観を働かせても、 100%読み取ることはできません。 ならば、どうすれば……。 お客さま一人ひとりの要望に、 “できる限り”応えることができるような、 システムを作ること。 これが、ひとつの解決策となります。 例えば、百貨店・スーパーで見掛ける、 お

【売れるマーケ】遊べ! 楽しめ! 面白がれ!

遊んでいますか? 楽しんでいますか? 面白いことをしていますか? 「そんな時間は取れないよ!」 なるほど、お店が繁盛して、忙しいのですね。 良かった、良かった。 「そうなんだよ」と、 素直に言うことができる人は幸せです。 しかし、ほとんどの人は 「でも、儲からない」と、後に続くはずです。 暇なお店よりは忙しい方がマシですが、 儲かっていないのであれば、 暇になるのも時間の問題です。 なぜ、儲からないのでしょうか。 この問い掛けには2つの答えがあります。 ひとつ

【売れるマーケ】ディズニーに学ぶ。お客さまを“想うこと”が、サービス。

お客さまの立場になって考えろ。 お客さまの気持ちを察しろ。 当たり前のことですが、 わかっていてもできないものです。 儲からないお店の店主は、 つい自分優先でモノごとを考えてしまいます。 お客さまに喜んでもらうために、 と考えているつもりでも、その先には、 「そうすれば、自分が儲かる」と思っています。 儲けを考えるのは悪いことではありませんが、 「自分が儲かる」と頭をよぎった時点で、 お客さまは2番目になっています。 キレイごとを言うつもりはありませんが、 “サービ

【売れるマーケ】お客さまの“手間と時間”は、価格の一部。

賢い主婦は、いくつかのお店のチラシを見比べ、 少しでも安いものを求めて、 あちらこちらへ自転車で疾走します。 牛乳はあのお店、小麦粉はこのお店、醤油はここ。 主婦の鏡ですが、かなりの体力・労力・時間を要します。 ほとんどの主婦は、ここまでしません。 もっとも欲しいものが安いお店か、 近場で便利なお店を選ぶものです。 このような主婦を “賢くない”“怠けている”とは言えません。 安いものばかりを買うために、 手間や時間を費やすことは、忙しい現代人にとっては、 非合理

【売れるマーケ】人が人を呼び、人が人を遠ざける。

通り掛かりの人が、お店を見ているとします。 雰囲気や何が売られているかを観察しています。 興味が湧いてきたら入りますし、 湧かなければ通り過ぎます。 もし、そこで見た光景の中に、 テキパキと動く店員さんや談笑するお客さまがいたら、 見た人の反応は変わるでしょうか。 人がもっとも興味を示す対象は、「人」なのです。 人が何をしているかが、非常に気になるのです。 どんな人が、どんなファッションで、 どんなことを話し、どんな考え方をしているのか。 なので、お店を見ていても

お客さまを早く帰らせるために、「焼きそば専門」にした女店主。

あなたのお店の“売り”は何ですか? そう問われて、 キッパリと断言できる店主は多くありません。 少し考えて、 「○○……ですかねぇ」と答えるのがやっとのこと。 どうして、そうなるのでしょうか。 新規開店の当初は、明確な“売り”があったはずです。 なのに、売り上げの伸び悩みから、 さまざまな商品を扱うようになったために、 本当に売りたいものが曖昧になってしまったのです。 これを「仕方のないこと」で済ませて良いのでしょうか。 あなたの夢は、その程度のものだったのです