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2020note書き始め。自己紹介のような備忘録。

書くと言う作業が億劫でして。


最初の記事タイトルとしてどうかと思いつつ。
浮かんだフレーズを自由に書いてみようと書き出してみる。

先日とある集いで任された閉会の挨拶、事務方からカンペ的なものを準備しておいてもらったのに、他に言いたいことがありすぎて、そちらを優先した結果、思いのほかよい反応をもらったもので、味をしめたところだ。

書く作業の億劫さは、10年間(も)やっていたフリーライター時代から感じていた。知らない場所に行き、初めましての人に会い、ふむふむと人の話を聞き出す、時にはお茶菓子やらランチやらご馳走になる。

その工程は大変に楽しいのだが、いざ、ライターの本業としての原稿書き起こしの段になると、とたんにノロノロとするのだ。どれくらい遅いかというと、月曜納品の原稿を、前日の日曜夜から書き始めるというくらい、いわゆる遅筆というタイプ。

よくぞそれで10年間もフリーライターとして食ってきたものだ。ひとえにクライアントさん達が私を見放さずに、発注し続けてくれたおかげである。

さて、億劫だったはずなのに、なぜ今になって書いているのか。


先日友人達と飲んでいた時に、「いがちゃんは、もっといろんなことを言葉にして伝えなくちゃいけない!」と言われ、ハッとし。
主催セミナーの懇親会で飲んでいた時に、「あなたは自分の体験を書いた方がいい!」と言われ、またハッとし。

なんべん「ハッ」としたら、数年前に登録だけして放置していたnoteを書き出すのだろうかと思っていたら、東畑開人さん「居るのはつらいよ」の軽快な筆さばきが心地よく(まだ読み切っていないんだけど)、億劫だったはずの書き記す作業を、どれ、やってみようかな、と、思い至ったのでした。

私の自己紹介は、こちらの記事「SOGIE/LGBT支援団体NPO法人Rainbow Soup代表理事“五十嵐ゆり”さん」にゆずり、少し前に読んで腹落ちしたことを、自分の備忘録としても書き出して、一回目を締めくくりたい。

つながり方を積み重ねていくこと。


ある日新聞を読んでいたら、社会活動家の湯浅誠さんが「多様性」がテーマのシンポジウムに登壇した際の、講演録が紹介されていた。彼は、多様性には光りと影があり、安易な礼賛は危険であること。そして、多様性を認め合っている状態というのは実はつながりにくく、放っておくと分断と細分化を招く、と語る。こうしたことを克服するにはインクルージョン、湯浅さん曰く「配慮」が大事だと言うのだ。

その後に続く流れが、強い印象に残っている。

「インクルージョンとは、多様な人たちとつながろうという意思を持ち、そのつながり方を積み重ねていくことです。対話し、配慮し合う体験と芽は誰にでもあります。これからの時代、その芽を育てて広げていくことが、私たちが取り組むべき課題だと思います」

性の多様性やSOGI・LGBTQをテーマに講演する時、最近使うのが「情報の更新、バージョンアップをしませんか」「LGBTQ当事者との交流に慣れてください」という表現だ。「つながり方を積み重ねていくこと」という表現ともリンクする。むしろこちらの方が、より優しい印象を受ける。

毎度悩ましいワードチョイス。強すぎず弱すぎず、この塩梅が難しい。今年も多くの先人から、たくさんインプットせねばと思っている。


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