研修医勉強用note

覚え書きです。後に続く人の役に立てば幸いです。

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マガジン

  • 研修医にお勧めの書籍

    自分が使ってよいと思った書籍紹介です。 使っていない本はその旨記載してます。 スキャナ(ScanSnap)の活用をお勧めしてます→https://amzn.to/3KrWJGo

  • 117回医師国家試験の振り返り

    禁忌肢を踏んでいないか心配になるため、そして復習も兼ね、自分の間違った問題や気になった問題を振り返ることにします。

最近の記事

救急当直に役立つ本 研修医向け

研修医の仕事の中で「救急外来の当直」は多くを占めていると思います。好きでも嫌いでも、勉強するしかないです。 このページでは救急外来業務全般に役立つ本と、さらに、心電図、検査、血ガスに関連する本を紹介します。 救急外来ただいま診断中!おススメ度 ★★★★★ 順天堂大学練馬病院救急・集中治療科で受け継がれる“屋根瓦式の研修医教育"を実践するため、教育に熱心な著者が月2回開催する勉強会の内容をまとめた本。病院で実際にあった症例を基に、一般的な病気から重症症例まで、研修医がよく

    • 内科・病棟業務の研修医向けお勧め書籍5冊  

      病棟指示と頻用薬の使い方おススメ度 ★★★★★ 病棟でよく使われる薬の適切な使用法や病棟指示の考え方についても説明しています。はじめて病棟に投げ出された研修医1年目が読むと助けになると思ってはじめにおススメします。専攻医以上には、ちょっと易しすぎるかなと思います。 追記:類似薬について詳しく学びたい方は、類似薬の使い分け第3版、なども良いかと思います。 内科診断リファレンスおススメ度 ★★★★ 内科疾患の「診断」に重点を置いた本ですが、エビデンス重視、実用性重視だと

      • 抗菌薬・輸液・画像読影 研修医向けお勧め書籍8冊

        ここでは研修医向けおススメ書籍として、抗菌薬、輸液、画像読影に関する本を紹介します。救急当直の一般論や病棟管理についてはそれぞれ別ページに記載しましたのでそちらを是非ご覧ください。 抗菌薬本①絶対わかる抗菌薬はじめの一歩おススメ度 ★★★(他の本でも良さそう、という意味で★3) タイトル通り、初めの一歩としておススメ。医学生も十分読めると思います。研修医なら、1年目の4月に買って基本を身に着けるのに適していると思います。 抗菌薬本②感染症プラチナマニュアル Ver.8

        • 内科ローテ 研修医向けお勧め書籍 

          循環器本①:極論で語る循環器内科 第3版おススメ度 ★★★ とっつきにくい心臓カテーテル治療をなんとなくは分かったつもりになれる本。非循環器志望の研修医であれば、救急外来で心エコーを使えるようになることとか、病棟で心不全治療薬を出せるようになりたいとか目標が色々多すぎると思いますので、極論で分かりやすく説明される本書のような書籍は有難かったです。 循環器本②:ザ・ベーシックメソッド 心不全 薬物治療おススメ度 ★★★ エビデンスベースで書かれていてわかりやすかったです

        救急当直に役立つ本 研修医向け

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        • 研修医にお勧めの書籍
          7本
        • 117回医師国家試験の振り返り
          4本

        記事

          血液内科ローテ 研修医おすすめ書籍 

          血液内科ただいま回診中おススメ度 ★★★★★ 血液内科病棟での日常の臨床活動を深く掘り下げる内容。ちょうど研修医にぴったりのレベル感でお勧めできる。感染管理や輸液テクニックといった患者管理の基本から、血液内科領域の疾患に関する病態の解説が、指導医と研修医の会話形式でわかりやすく説明されている。レジメンや抗がん剤の投与量、スケジュールを視覚化した「血液チャート」もわかりやすい。 血液内科 ただいま診断中おススメ度 ★★★★★ 『血液内科 ただいま診断中!』は、プライマリ

          血液内科ローテ 研修医おすすめ書籍 

          手技関連の研修医向けお勧め書籍

          ねじ子のヒミツ手技 1st Lessonおススメ度 ★★★★ イラスト多くて読みやすい。2nd レッスンの方もあわせておススメ。お手頃価格なのもよい。 一気に上級者になるための麻酔科医のテクニックおススメ度 ★★★ 麻酔科医以外でも役立ちそうだが、費用がネック。 エコーの撮り方完全マスターおススメ度 ★★★ 救急外来で困らないように、一冊この種の本は買って備えておきたい。 若干丁寧な解説がついている、「エキスパートから学ぶ腹部超音波検査」もよさそう(対象が腹部に絞

          手技関連の研修医向けお勧め書籍

          小児科・精神科・産婦人科ローテの研修医向けお勧め書籍

          初期研修医・総合診療医のための小児科ファーストタッチ おススメ度 ★★★★★ 非小児科志望の研修医にとって必要十分。1冊あれば研修医のローテでも困らないと思う、お勧めの一冊。発熱(呼吸器・腸炎)とか川崎病とかメジャーなところに比重を置いており実践的、救急当直でとりあえずの身体診察や問診を乗り切れるレベルにはなっていると思います(もちろん一般研修医レベルにすぎません)。 HAPPY!こどものみかたおススメ度 ★★ 読み物的な内容で実践的な部分は少ない印象。 Amazon

          小児科・精神科・産婦人科ローテの研修医向けお勧め書籍

          117回医師国家試験Fブロックの振り返り

          最後のブロック、体力は残っているつもりだったが、手汗がでてきてたしアドレナリンで頑張ってた気がする。前日と違って公衆衛生がほぼ出題なく、おかげで体感の得点率は8割強、自己採点すると92%だった。禁忌を踏んでないかチェックと復習のために、このページにまとめます。 117F10 畜尿症状はどれか(65%) 尿意切迫感と夜間頻尿が正解。「畜尿症状」の意味が解せず、尿意切迫感と腹圧排尿を選んでしまった。押したら出るって畜尿の問題のように思えて。よく考えたら、尿意切迫感と夜間頻尿(

          117回医師国家試験Fブロックの振り返り

          117回医師国家試験のDブロックの振り返り

          2日目の1ブロックめ。体感では8割前後、自己採点では82.7%取れていた。前日の答え合わせはしていなかったが、体感では前日8割弱(実際は8割5分)はあったので、この日も確実に75%を取っていこうという気持ちで割と落ち着いて臨んだ。 正答率の低い問題、自分が迷った問題、自分が不正解だった問題について記していきます。自分の学習と、禁忌を踏んでいないか心配なのでそのチェック目的です。 117D4 腎硬化症について(正答率85.2%) 新規に透析導入する原因疾患として増加傾向、

          117回医師国家試験のDブロックの振り返り

          117回医師国家試験Cブロックの振り返り

          引き続き、禁忌を踏んでいないかのチェックのためにも復習していく。圧倒的に公衆衛生からの出題が多くて、試験中は異常だと思った。自分の正答率は76%だった(苦手意識のある公衆衛生が多かったのが最大の原因)。人によっては「Aより易しかった」などの感想が聞こえてきて焦ったりした。 膀胱腫瘍で尿道カテーテル、大動脈解離患者でCABG、というのが大失敗のハイライトであるが、禁忌ではないであろう。今回の試験での代表的な失敗の多くがこのブロックで生じた。 117C3 交絡因子の問題(正答

          117回医師国家試験Cブロックの振り返り

          117回医師国家試験 必修の振り返り

          得点はBとEを合わせて93%くらいあり、まずまずの余裕があった。試験中の見積もりでは、Bブロックでは3点問題の1つ、Eブロックでは3点問題の6つが正答に確信を持てない状態であった。1点問題でも自信のない問題はたくさんあったが、影響が少ないのであまり心配せず、やはり3点問題のプレッシャーが大きかった。特に「問題を素直に読んで素直に解くこと」を意識した。 間違えた問題と気になった問題を振り返ります。 BブロックまずはBブロックから、 117B1 インシデントレポートの作成に

          117回医師国家試験 必修の振り返り

          117回医師国家試験Aブロックの振り返り

          やたらと長い事前説明の後に試験開始、試験中の見積もりでは80%弱かと思ったが、自己採点すると89.3%であった。自信のない問題が多かったが、予想より多く当たっていた。循環器の似たような問題が多いような気がした。 気になった問題(正答率が低いものや自分の印象に残ったもの、間違った問題)をまとめつつ、禁忌を踏んでいないかチェックしていきます。 117A4 急性好酸球性肺炎(正答率60%) 片側で、が不正解。少し迷って、裏を読みたくなったが「最も自然で、他の受験生が選びそうな

          117回医師国家試験Aブロックの振り返り

          抗菌薬の覚え書き

          実習時の覚え書き。 正しさの保証なしです。学生の勉強用、中途半端なまとめです。 レジデントマニュアルによくまとまっているので、そちらを参照すること。 ぺニシン、セファロスポリン、カルバペネムペニシリン系 SBT/ABPCの使用例:通常の誤嚥性肺炎。 参考: ・TAZ/PIPCの使用には慎重さが求められる。 セファロスポリン(セフェム)系 上記のほか、経口セファロスポリンについても第一~第四世代がある。 カルバペネム系(金庫に鍵をかけて温存) メロペネムの使用例

          抗菌薬の覚え書き