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内科・病棟業務の研修医向けお勧め書籍5冊  

研修医が病棟業務に慣れるために役立つ書籍を紹介します。
*輸液、抗菌薬、栄養、などはそれぞれ別のページで紹介していますが、このページではもっと網羅的な内容の本をいくつか紹介します。


病棟指示と頻用薬の使い方

おススメ度 ★★★★★

病棟でよく使われる薬の適切な使用法や病棟指示の考え方についても説明しています。はじめて病棟に投げ出された研修医1年目が読むと助けになると思ってはじめにおススメします。専攻医以上には、ちょっと易しすぎるかなと思います。

追記:類似薬について詳しく学びたい方は、類似薬の使い分け第3版、なども良いかと思います。


内科診断リファレンス

おススメ度 ★★★★

内科疾患の「診断」に重点を置いた本ですが、エビデンス重視、実用性重視だと感じられます。本紹介文では「若手医師、総合診療医のみならず、全ての内科医にとって臨床の現場で必ずや役立つ一冊」とされていますが、レベル感としては、研修医~専攻医かなと思います。研修医が経験症例のレポートを書く際に、この本はエビデンス重視で参考文献まで記載があるので参考にしやすいと思います。


研修医のための内科診療ことはじめ

おススメ度 ★★★★

本の紹介文では、「研修医の先生に向け内科診療での重要テーマを豊富な図表でわかりやすく! 救急や病棟で出合う症候や疾患へのアプローチを病態・解剖から診断・治療まで解説.よく使う薬剤や検査についてもフォローした手厚い1冊」と書かれており、実際その通りの研修医向け書籍です。救急外来に特化した本が多い中で、内科診療について網羅的に学べる本は少ないと感じます。厚い本ですが、イラスト豊富で読みやすいので通読も考慮されるかもしれません。研修医1年目で、少し病院に慣れてきたころに購入すると調度よいかなと思います。具体的な処方も書いているので実践的でもあります。


総合内科病棟マニュアル 疾患ごとの管理(青本)

おススメ度 ★★★★

「総合内科」病棟マニュアルというタイトルですが、普通に、(専門に進んでいない医師もしくは専門外の内科をまとめた本がほしい医師向けの)内科の本と思ったらよいと思います。上記「内科診療ことはじめ」と比べて文字が小さく、ややレベル高いです。研修医1年目後半以降~専攻医レベルの印象です。こちらの本も具体的な処方などが記載されており実践的、白衣に入りそうなサイズ感も良いですが、やや読みづらい(恐らく初学者には理解がはかどらない)と感じます。姉妹本の、「総合内科病棟マニュアル 病棟業務の基礎(赤本)」もよさそうです(自分はまだ買っておらず購入を長く検討中ですが…)。


内科レジデントの鉄則

おススメ度 ★★★★

上記の書籍の他に、救急外来で必要な知識を含めてもっと広い範囲の知識を詰め込んだ、「内科レジデントの鉄則」も研修医が初めて読むにはおススメ。国試後の3月に買って読み始めると良いようなイメージですね。レベルは低くはないので、研修医になって1年~多分2年目にも参照することはある本だと思います。

さいごに・・。

私が研修医になってから一番よかったと思っている買い物は、①スキャナー(ScanSnap iX)と②iPad miniです。裁断済み書籍をスキャナーで取り込み、電子化してiPadで読める仕組みを確立すれば以下の利点があります。

1)費用の大幅節約・・・
例えばメルカリで安めに裁断済み中古本を購入し、使用した後に売却すれば実質コストの削減になる。
2)持ち運びのしやすさ・・・
白衣のポケットに電子化教科書を入れて簡単に参照できる。

おすすめ↑ ぜひ!


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