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117回医師国家試験Cブロックの振り返り

引き続き、禁忌を踏んでいないかのチェックのためにも復習していく。圧倒的に公衆衛生からの出題が多くて、試験中は異常だと思った。自分の正答率は76%だった(苦手意識のある公衆衛生が多かったのが最大の原因)。人によっては「Aより易しかった」などの感想が聞こえてきて焦ったりした。

膀胱腫瘍で尿道カテーテル、大動脈解離患者でCABG、というのが大失敗のハイライトであるが、禁忌ではないであろう。今回の試験での代表的な失敗の多くがこのブロックで生じた。

117C3 交絡因子の問題(正答率83.6%)

交絡因子は曝露因子と関連している、が正答。自分は交絡の種類によるのではと思ったが、まだ解釈できていない。データを収集した後には新しい交絡は発生しない、を選んでしまって不正解。収集した後に交絡を発見することはあっても発生することはないのではと自分は思ったのだが、どんな状況で発生するのだろうか。。よくわからず。

117C9 風疹の年次発生推移(正答率54%)

2/4(風疹の日)に風疹の出題。自分は最後二択まで絞れたが不正解。「なんか2015年頃に流行っていた気がする」という曖昧な記憶と、「さすがに万単位で感染者が出たら小児医療がやばいのでは」という推察を元に発生1万4000件があったほうを除外してしまったのだが、発生者の多くは成人だったんですね。CRSの発生件数の情報とか国試勉強中にはチェックしていたのに、試験中には思い出せなかった(頭が回らなかった、能力不足)。

107C10 角質細胞間脂質を構成するのはどれか(正答35.7%)

細胞間脂質と表現された意味がよく分からず、「角質化する細胞の脂質膜中にある構造」を問われていると解釈してデスモソームを選んだら不正解。正答はセラミドだったらしい。

107C15 医療保険による在宅医療サービス(正答率40.7%)

在宅医療と、歯科訪問医療と、「訪問看護ステーションへの指示書の交付」が正解だったらしい。最後の選択肢はよく分からなかったので介護保険によるもの推測し、訪問リハビリを選んだらこれが不正解だった。

107C20 ICFについて(正答率7.4%)

消去法でeを選択したら当たっていた。dの日本語が解釈しにくいので、ほとんど二択に近かったが、eも意味的にありそうだと推測。

107C22 介護保険の要介護認定の一次判定で調査する項目(正答率56%)

家族構成が必須ではない。記憶があいまいになって、能力不足で不正解してしまった(始め選んでいたけど後で訂正して間違った)

107C27 学校保健安全法に規定されていないもの(正答率15.1%)

食に関する指導については記載されていないらしい。一方、児童の学校外における安全点検や対策は規定されているらしい。

107C32 ポピュレーションアプローチについて(正答率98.1%)

完全に記憶が混乱して、間違ったものを選んでしまった。本試験で誤答したうちで、正答すべき問題best1だと思う。

107C33 精神保健福祉センターについて(正答率20.3%)

正答は、精神医療審査会の事務を行う、精神保健福祉に関する知識の普及を行う。手帳の発行は都道府県なのでセンターではない? よくわからず。

107C35 健康日本21(第二次)の中間評価報告について(正答率57%)

80歳で20本以上の歯云々が正解らしいが、これはもっと昔の成果(一次?)では?と思って初めに除外していた。これが正解らしい。解説待ち。

107C43 個人防護具を脱衣する場所(正答率82.9%)

自信をもって間違えてしまった。自分の実習経験では廊下だったので間違えてこれを選択した。問題のポイントは「廊下で個人防護具を着用し入室して診察した」という記載っぽい。(実習で廊下で脱いだ際は、さらに手前で着衣しましたので。。。) 文章をよく読めば経験との違いに気づけたかもしれないが、これは経験がマイナスに働いてしまった

107C49 仮骨が形成(正答率93.8%)

異所性骨化があるように思ったが、違うらしい。正答率が高いのだが間違えた。苦手分野なので。。

107E50 蝶形紅斑のないSLE(正答率75%)

二択で迷って皮膚筋炎にしてしまった。今読み直すとSLEっぽい。

107E54 一過性胎児徐脈への対応(正答率34.4%)

帝王切開を選んでしまった。産婦の問題では禁忌が怖い。詳細不明。

107E56 無症候性血尿と尿閉(47.4%)

腎瘻造設術が正答。尿道カテーテルを選んで不正解。急いでできるなら尿道カテーテルでよいと感じられたが、腫瘍があって無理ということだろうか(画像が見づらく判別できなかった)。もしくは長期的処置を考えれば腎瘻造設が適切なのだろうか(「直ちに行う」には間に合わないと思ったのだが)。

107E67 菌血症に対する処置(正答率55.9%)

心エコーとともにやるべきは、「血液培養再採取による陰性化確認」らしい。皮膚症状あるため、ブドウ球菌と判明後のエンドトキシン測定は無意味ではないか思ったのだが不正解だった。詳細不明。

107E69 胸痛主訴で救急(正答91.5%, 18%, 89.6%を全て不正解した)

心臓(か付近で)壁がめくれているのは明らかだったが、位置が大動脈ではなくて心臓に見えたため、AMI→心臓の損傷→タンポナーデ、と解釈してしまった。大動脈解離が心臓まで下りてきていると解釈するのが正しかった、っぽい。107E71では、人工血管置換とステントグラフト内挿があったため、これらはいずれも解離に対する処置だから、1つ選ぶ問いであるには疾患は解離ではないはず、と推測してしまった。実際はステントグラフトは大動脈瘤に対する処置である。画像の詳細は読めなかったが、損傷が右室にあるように見えたため、TRか類似の病態と推測、右心系はうっ滞していると推測した。どれも間違っていた。やはり循環器が苦手。。






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