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端午の節句=男の子の成長を祝い、立身出世を願う行事。ちまきと柏もちを食べる意味【年中行事】

人材教育家でメンタルトレーナー、マナー講師の井垣利英です。年中行事の「5月5日の『端午の節句(たんごのせっく)』は、男の子の節句で、うちは男子がいないから関係ない」と思っていませんか?

今回は、男の子がいてもいなくても、老若男女とわず『端午の節句』を生活に取り入れた方が良いという、おススメなポイントを書きます。特に、厄よけをしたい人、甘いものが好きな人は、意味を知っておくとお得ですよ♪

◆端午の節句に『ちまき』と『柏もち』を食べる

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この二つは、端午の節句に食べる和菓子の定番です。でも、地域によって異なっていて、関西では『粽(ちまき)』、関東では『柏餅(かしわもち)』を食べることが多いようです。

ちなみに、私の出身地・名古屋は、日本の真ん中にあるためなのか? 『ちまき』も『柏もち』も両方とも食べますよ。あなたの地域では、どうですか?

◆『ちまき』は、戦国武将も携帯していた?!

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こちらの写真は、約15年間行っている【会席料理のマナー講座】での端午の節句で出てきた『ちまき』です。この『ちまき』は、お寿司を笹の葉でくるんで、ひも状の井草(いぐさ)でしばった「ちまき寿司」でした。

『ちまき』は平安時代に中国から入ってきたもので、元々はもち米を葉っぱでくるみ、灰汁(あく)で煮込んだ保存食でした。今の時代に食品を包むラップのように、昔は笹(ささ)の葉や茅(ちがや)の葉で食べ物を包んでいました。
戦国武将の明智光秀も本能寺の変のときに、ちまきを保存食として持参したそうですよ。
『開運#年中行事はじめました』井垣利英(致知出版社)より抜粋

ちなみに『ちまき』とは、茅(ちがや)の葉で巻いたから粽(ちまき)と呼ばれたそうです。

茅って何かな? と思って調べたら、道路や原っぱなどによく生えているので、見かけたことがありますよね。上のHPをご参照ください。

◆今の『ちまき』の中身は、ういろうが多い

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4月半ばから和菓子屋さんの店頭に並ぶ『ちまき』は、こちらの写真のような米粉とお砂糖で出来た、もっちりした「ういろう」を笹の葉で包んであるのが一般的です。(右は柏もち)

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ういろうを笹の葉で包んで、井草でしばったものも、よく見かけます。

※関東には「ういろう」と似た「すあま」という餅菓子があります。ういろうより、すあまの方がピンとくる方は、その味をイメージしてくださいね♪

◆『柏もち』は、子どもの成長を見守る親の願いを

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柏もちは柏の葉で巻いたもちのことをいいます。柏は昔から神聖な木とされており、新芽が出るまで古い葉が落ちない特徴があります。
昔の人たちは、そこにロマンを感じたのでしょう。子どもの成長を見守る親の願いを柏の葉にこめました。
「古い葉が落ちない」を「子の成長を見守る親の心」につなげてくるところに、日本人の美学が感じられます。
武士たちが、柏の葉を使って「家系が途絶えない」という縁起をかつぎ、もちを包んで食べたのが、柏もちのはじまりだそうです。
『開運#年中行事はじめました』井垣利英(致知出版社)より抜粋

◆『柏もち』は、あんも皮も個性が色々ある

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『柏もち』は、上新粉に小豆(あずき)のあんこを入れたものが一般的です。中に入れているあんこは、こしあんもあれば、粒あんもある。さらに、味噌を入れたものなどもあります。

また写真のように、蓬餅(よもぎもち)であんこを包んだバージョンもあります。

よもぎは、邪気や災難をはらう力があるとされています。だから、無病息災(=病気にならないで健康にすごす)、病気や厄よけを願って食べると良いですよ♪

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こちらは、私の地元・名古屋の老舗和菓子店『万年堂』の柏もち。なんと!あんこが、桜もちの道明寺(どうみょうじ)粉で包んであります。個性的ですよね♪

◆まとめ。年中行事で、厄よけと運をあげる

今回は『端午の節句』に、粽(ちまき)と柏餅(かしわもち)を食べる意味をご紹介しました。

『端午の節句』をはじめとする年中行事は、一年を通して、手を変え品を変え、無病息災と幸せになることを願う行事です。

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五月晴れの空を見上げて、鯉のぼりが泳ぐ姿を眺めたり。柏もちやちまきを食べて、命のバトンをつないでくれたご先祖様たちに思いをはせたり。

年中行事に少し触れるだけで、心がポッと暖かくなりますよ♪


⏬プロフィール 井垣利英(いがきとしえ)☆マナー嫌いだった私が、マナー講師になるまで

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