高校生探究プロジェクトの目指す先 vol522
先日の記事の続きになります。
このプロジェクトを始めた上でのきっかけなどを共有させていただきましたが、今日はその中身とゴール地点をまとめていきます。
イベントの運営を通して学ぶ能力
まず第一に、イベントを通して子どもたちに力をつけてほしいというのが願いとしてあります。
イベントを一つ運営していくので、さまざまな力をつけられます。
まずは、イベント当日に最も必要となるファシリテーション能力、これらのイベントへ向けての議事録や広報活動、スケジュール管理、Zoom操作などなどさまざまな力を養っていきます。
ただ、養うといっても単純に投げるだけでは、何もなく終わっていってしまうでしょう。
だからここで、担当教員の出番です。
このプロジェクトを運営に手伝ってもらい、その生徒一人一人活動を見守り手助けをしてもらいます。
それは、実際にスキルを教えるでもいいし、声をかけるでもいい。
そんな安心感を生徒に持ってもらうことで、主体的な活動の後押しをしていくのです。
全国のもやもや先生に活路を
学校での総合的な探究の時間に疑問を抱いている教員も多くいることでしょう。
学校の運営上の問題で、なかなか理想通りの探究活動ができないという実情があるのもよくある意見です。
だからこそ、そんな先生たちに自ら活路を開いてもらうべくこのプロジェクトを作ろうとしているというのも一つの目的です。
今回はイベント運営という形で、プロジェクトを指導していますが形は何にでも変化できると思います。
先生が自分の学校の生徒に対して、ワンマンではできないことに力を貸して少しでも自己実現、教育実現をしてもらう。
そんな活路となるようなプロジェクトを作り上げようとしています。
生徒も成長、先生も成長
つまりこのイベントを通して成長していくのは、生徒だけではなくて先生も同じように成長していくのです。
先生を支援することで、その先にいる生徒も支援をしていく。
まさにこのプロジェクトを運営しているT-KNITの運営方針に則ったプロジェクトです。
成功するかはやってみるまでわかりません。
でも、失敗をしても生徒からしてみれば、先生が後ろ盾となって守ってくれる。
先生からすれば、このプロジェクトの運営陣が守ってくれる。
一番教育関係者としてハードルの高さを見せてしまう失敗というものを、外においた中でチャレンジできるのです。
このプロジェクトを第一弾終了したときにどんな未来が見えているのか、今からとても楽しみです。
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