人を動かす3要素、なぜ動かすのか? vol.484
中坊公平の人を動かすための3要素として、こんなものがあります。
正面の「理」(しょうめんの「り」)
側面の「情」(そくめんの「じょう」)
背面の「恐怖」(はいめんの「きょうふ」)
どれか一つに特化しているだけではダメで、それぞれの性質をバランスよく持っていることがいいとされています。
ビジネス用語やマネジメント用語としてよく使われるこの言葉。
今日はこの3つの側面について考えていきます。
古来から使われてきた言葉たち
この言葉を聞いて真っ先に思い立ったのが、アリストテレスの「エトス・パトス・ロゴス」という言葉です。
アリストテレスは有名すぎるほどの偉人なので、名前くらいは聞いたこととがあるという人が多いのではないでしょうか。
私自身、彼を最初に知ったのはプレゼンについて学んだ時でした。
古代ギリシャにおけるレトリックと言われる学問について学び、その存在を深く知り、この言葉を聞きました。
そこから古書などを度々目にすると、至るところにアリストテレスは現れました。
万物の素を解き明かした最初の人でもあり、学問形態を作り上げた人でもあります。
それこそ、私の好きなソクラテスの弁明に出てくるソクラテスの弟子の弟子に当たります。
レトリックとは古来から使われてきた、現代でいう弁論術、プレゼンといったものに値します。
その中で、人を動かすための要素として出てきたのが、「エトス・パトス・ロゴス」です。
エトス、、、信頼
パトス、、、感情
ロゴス、、、理論
どうでしょうか、どことなく似ていませんでしょうか。
動かす?動いてもらう?動きたくさせる?
人を動かすというと、なんだか強制的な気持ちも出てきますが、営業の技術の一つかなと感じます。
確かにこれら3つの要素をバランスよく伝えられれば動かざるを得ないとなりそうな気がします。
そもそも、これらを伝えるために利用するのはなぜでしょうか。
自分のためなのか、世の中のためなのか、相手のためなのか。
全てはそこに終着するように感じます。
先日福沢諭吉の学問のすすめを読みました。(漫画バージョンでありますが、、、。)
福沢諭吉も若年期は自分がただただ学ぶだけであったのに、壮年期は学んだことを周囲へと継承していくことを目的として活動しています。
ここには、やはり自分自身が伝える前に正面の「理」、側面の「情」、背面の「恐怖」を社会情勢や集団から汲み取っていく必要があるのでしょう。
この3つの要素も、あくまでツールの一つ。
その下にある、信念こそが重要な部分になってくるのでしょう。
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