学生教育に関すること 〜各論3 学校の成績と就職後の出世が比例しない話〜
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今僕は理学療法士8年目ですが、周りを見渡して感じている大きな疑問は
「学生時代の成績と就職後の出世が比例していないこと」
です。
ここでの僕が言う出世の定義は、
・感覚的に他人から認められている人
・キャリアアップとしての転職
・学会や論文の数
・プレーヤーからマネジメント側へ変わったこと
・大学教員
・他人から見てわかる社会貢献活動を取り組まれている人
・外部から講師依頼を頂く人
と、ひとまずします。
まとめると
「時間的、経済的に余裕があり、社会貢献されている人」
です。
不思議です、
だって本当にほぼ比例していないと感じるからです。
厳密にいうと、弱い相関があるかな、とは感じます。
では、逆に「学生時代の勉強が優秀でも意味ないのか?」というと、そんなことありません。
僕が思う「学生時代に勉強が優秀な人」の良さを列挙します。
①自分の入職したいと思った病院等に内定をもらいやすい
②働き出してからも、リハビリに関する課題解決能力が長けている
③やらないといけないけど嫌なこと(勉強等)に向き合える力があると評価される
等です。
これだけ良い面があるのになぜ出世しないのだろうと、最近60歳のベテランPTに聞いてみたのですが、
「還暦迎えて思うけど、出世は勉強だけじゃないんだよな、生きる力だよな〜」と、意味の深い感想でした。
「生きる力とは何ですか?」と聞いても明確にわからずでしたけど
「どんなことあっても、細くとも長く前向きに突き進められる力」
なのかなと感じました。
これらから学生に言いたいのは、学内の座学の勉強もしながらも、
「生きる力についても在学中から試行錯誤してほしい」
ということです。
病院に就職したら安泰かな、とは思わないほうがよいです。
何を持って安泰なのかも考えたいですけどね。
今僕が学生時代に戻ったとして、思いつく在学中の「生きる力の試行錯誤」の例は
・教員との飲み会を開いて今後の業界の話を聞き出す
(僕が飲みたいから誘って、言っているわけではないです(笑))
→身近に色々教えてくれる味方です。
・知り合いに現場のPTさんがいたら飲み会を開いて、現場の感触を聞き出す
→現場を知りたいなら、現場(一次情報)から聞くのが一番です。
・実習中でお世話になった現場の先生とは一生繋がりを持つ姿勢で学び「先生と飲みたいです!」とお願いする。
→施設でお世話になった実習生の能力を感じた上で、アドバイス頂けます。
・他の職種を目指す大学生の友達、高卒で働いている友達との飲み会を開く
→よそを知ると、自分の業界の立ち位置も感じられます。
飲んでばっかりですけど(笑)、これ大事です。
今後に繋がる飲み会を展開できる人は本当に出世すると感じます。
もし「飲み会慣れてないな〜」なんて思う人はこの本も読んでみてくださいね。
あと、
・年間120万円を超すくらい、たくさんアルバイトしてみる。
・就職先は学校の紹介もいいけど、自分で能動的に最大限に検索してみる
ことも、学生のうちにできる「生きる力」をつけるためにやってほしいことです。
ですので、学校の勉強と一緒に、
同じくらいかそれ以上に「生きる力」を身につけてくださいね!
僕もまだまだ身につけているところですので、一緒に身につけていきましょう!
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