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個の時代に備えて「マーケット感覚」を養おう

この夏に読んだ本『マーケット感覚を身につけよう』(byちきりんさん)がとても面白かったので、ご紹介します。

時代が変わっても、わたしは絶対に変わらない!という人を除く全員におすすめ

ちょっと大袈裟な言い方になってしまいましたが、率直にそう思いました。

「マーケット」というビジネスを彷彿させることばがあると、教育や芸術、奉仕的な活動に勤しむ人(自分のことです)には「用事がないもの」と判断されてしまうかもしれません。専業主婦の方や学生さん、公共性の高い仕事に就いている方もしかり。

でも、「用事がない」と思う方にこそ、ぜひおすすめしたい内容でした。

ネットで感想文を検索してみると、「全人類におすすめ」と書いている人がいました。すこぶる納得です。

なぜ「マーケット感覚」が気になったのか

端的にいえば「新しい働き方」に挑戦したいからです◎

わたしは今オルタナティブスクールで低学年クラスの担任をしているのですが、いわゆる一般的な学校の先生とは雇用・報酬形態がずいぶん違うと思います。わかりやすく言えば、薄給で社会保障がありません。時間の拘束が少ないので、副業はOKです。

ここまでは、講師業をしている方にとっては結構あるあるかもしれません。ですがもう少し、マニアックに説明をすると・・・

勤めている学校がドネーションのような形で運営されています。学費はいくらと決まっているのではなく、各ご家庭の判断により「必要」と思われる金額が毎月支払われているのです。

気持ちとしては、奉仕活動に近いかもしれません。でも、いまのところお給料は毎月定額でいただけているので、完全に奉仕だとも言い切れない感じです。

奉仕的な働き方のルーツ

いまの学校に出会う何年か前、ヴィパッサナー瞑想の10日間コースを何度か体験しました。

合宿型で本格的な瞑想指導が受けられるヴィパッサナー瞑想10日間コース。さぞお高いんでしょう?と思わるのですが、参加費は一切かかりません。このコース運営のためにかかる費用や労力は、すべて「この恩恵をもっと多くの人へ」と願う人からの寄付・ボランティアによって賄われています。(https://jp.dhamma.org/ja/about-vipassana/

生徒としても、奉仕者としても、とても良い体験をさせていただきました。そして、こんな風に「善意の循環」の中で働くことができたらなぁ〜と夢見たものです。

今、その夢を限りなく現実に落とし込んだ形で働けています。

たまたまこんな職場に出会えた自分はなんてラッキーなんだろう!と思うのですが、社会的にみると、ただただ不安定極まりなく見えることも確かです。

「このままだと貧乏まっしぐらだよ」「それじゃあいい教育ができないかもしれない」

これは、実際に言われたことのある言葉たち。う〜ん、ごもっともです!

たしかに、現実の厳しさにゆらいでいる時期だったりすると、わたしが未熟で間違っているのかも?理想ばかりで現実が見えていないのかも?なんて、だんだん自信がなくなってしまいます。

今は、この働き方が自分に合っていると確信できますが。これから世の中が変わっていくとどうなるしょうか?ずっとこの働きを維持し続けられるでしょうか?

そこで、

変わっていく時代に対応できる、本質的な思考を身につけたい。自分にとって何が大事で、何に価値を置いているか。他人に頼らず、自分で判断できるようになりたい。

そう思って、この本を手に取りました。

イメージの力に共感して

わたしの仕事は低学年クラスの担任。知的なアプローチに偏らないように、子どもたちが体の動きやイメージの力をつかって学べるように工夫して授業しています。(興味を持っていただけましたらぜひプロフィールをご覧ください。)

そんなわたしなので、

論理思考と対になる力を教えます!

という帯文のことばにも、ビビッ!と反応してしまいました。

本文では、需要者がそのサービス・商品を選択する場面を具体的に「イメージ」してみることを提案しています。そうすると、論理的な思考の積み上げだけではたどり着けない真価本質が見えてくるというのです。

しかも!話はそれだけに終わりません。「自分なんて何も取り柄がない」という人の価値探しにも、道を示してくれています。

この本には、どんな人でも等しく希望が持てるような、新しい思考のあり方が示されていると感じました。

水瓶座時代とのつながり

察しの良い方はもうお気づきかもしれません。

○全人類が等しく希望を感じられる

○自分軸の形成が大事

○社会的な枠組み(国籍、人種、ステータスなど)に捉われず、個々人の関心をベースとしたつながりを見出す

これらの「マーケット感覚」の特徴、なんだか、これから来る!と言われている「水瓶座時代」「風の時代」にすごくフィットしていませんか?

※水瓶座時代・風の時代の説明は、得意な方にお任せします。気になる方はぜひ調べてみてくださいね!noteにも記事がたくさんあります。

注意していただきたいのは、著者のちきりんさんが「水瓶座時代」「風の時代」と言っているのではないということ。

わたしがまったく個人的に「これは水瓶座時代に向けて思考をアップデートするための本だな〜」と感じただけのお話です。

この本が世に出たのは2015年。5年経ったいいま読んでも新しい感じがします。嗅覚の鋭い方は早々と取り入れて、もう次の時代を生きているのでしょうね〜。

スピリチュアルを素朴に生きて、伝えたい

話はぶっ飛びますが、わたしはこれまで「宇宙」とか「惑星」とか言われてもあまりピンと来ない日々を送ってきました。

しかしこの夏、占星術シュタイナーの読書会を皮切りに、宇宙的な視座が開けてきて、日々何気なく目にする物事や感情の背後にはとてつもなく大きなものが控えているとわかってきました。

まだほんの入り口に立ったばかりなのに、個人的に、大事件といっていいくらい驚いています。

※こんな話をするとリアリストな方々がさーっと離れていきそうですが、ちょっとだけ待ってくれませんか?わたしも現実生活を大事にしたい人です。あと少しだけお付き合いいただけたら幸いです。

宇宙の歴史や、自然界のあらゆる存在(星々や植物、動物など)がわたしたちにもたらしている影響について。

少しずつ自分ごととして捉えられるようになってくると(まだ少ししかわからないけど)、これまでそれらの影響に無自覚で生きてこられたことが、ある種「夢の中」を生きていたような、「平和ボケ」で過ごしていたような、そんな感覚になりました。

つまり、宇宙的なことを知るのは、現実逃避でもなんでもないのです。そのような機能もあるかもしれませんが、本当に知ることは、むしろ目の前の現実を肯定し、生きることを要求します。

わたしの場合、人間が様々な存在の犠牲や協力によって立たせてもらっている事実への責任感や使命感が、波のように押し寄せてきました。(罪悪感ではなく。)

何気なくそこにある日常が、実はとてつもないスケールの歴史を乗り越えて現れているということ。

そのことを知ってしまうと、日々の素朴な出来事をもう蔑ろにはできません。華々しい神秘体験やイベントも不要。いまここを丁寧に生きるのみ!です。

きっとここまで読み進めてくださった方ならば、「覚醒」や「アセンション」「目覚め」ということばに親しみがあるのではないでしょうか。

なんだかわくわくする響きです。

でも、わたしはちきりんさんがそのようなことばを使わずに、さらりと人類全体の「目覚め」を促してみせたように、わたしも、自分のことばと領域でそのことに迫りたいです。

特別な意識からではなく、同じ地平に立つ仲間として呼びかけたい。スピリチュアルな世のことをありふれた日常の場面で体現したいです。そんな表現方法を磨くためにも、まずはいまの仕事を頑張るっきゃないですね。

話が大脱線してしまいました。とにかく、わたしはちきりんさんのお仕事に多大なるインスピレーションを受けましたよ〜というお話でした。おしまい。



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