マガジンのカバー画像

「育てることの芸術」って何だろう

73
オルタナティブスクールで担任をするまで(アシスタント期間)に感じたことをセルフドキュメンタリー→2019.04〜担任をはじめてからの気づき・学び。「育てることの芸術」に取り組む様…
運営しているクリエイター

2019年1月の記事一覧

放課後のかわいい一コマ。その2「白髪切る屋さん」の試験

放課後のかわいい一コマ。その2「白髪切る屋さん」の試験

ある日の放課後のこと、低学年の子たちが何とはなしに遊びはじめました。

箒のようなハタキのような道具(棒+すずらんテープでつくったやつ)、あれをぱたぱたさせながら

「なんか天使さんみたい」「雨が降っているみたい」

と遊んでいます。

そのうちに、みんなの頭に雨を降らせてみたら、静電気で髪の毛が立ち上がることを発見し、大喜び。

「今から、髪ぼさぼさ屋さんで〜す」

お店がはじまりました。

もっとみる
放課後のかわいい一コマ。おしりを見せるのも見せられるのもいや。

放課後のかわいい一コマ。おしりを見せるのも見せられるのもいや。

わたしの働いている学校では、ある一定の年齢になるまでは、子どもたちにテレビやゲームといった電子機器に触れさせないよう配慮されています。(学校でもご家庭でも)

それはいろいろな考えがあってのことなのですが、理由はさておき、

「でも、そうすると、みんな友達と何を話すの?」

「自分が子どもの頃なんて、テレビの話がいちばん盛り上がったけどなぁ」

と、よその人から聞かれることがありました。

たしか

もっとみる
「聴く」の自己観察

「聴く」の自己観察

聴き上手だね〜、とよく言われます。

自分のことを話すのが苦手というのもありますが、人の話を遮らず、否定せず、最後まで聴いていることは、まぁできているかもしれません。

でも、最近、本当に聴けているのか?と思うことが増えてきました。

というのも、学校で子どもたちと接していると、みんなよ〜く聴いてるんですね。まるで、全身が耳として働いているかのように、毛穴からぜんぶ吸い込むように。聞いていないよう

もっとみる
シュタイナー教育教員養成講座体験記【1】

シュタイナー教育教員養成講座体験記【1】

前回、教員養成に参加した動機をたっぷり書きました。

今回は、実際に講座が始まってからのことを書きたいと思います。何をしたかというよりも、わたしの実感が中心です。

どんな人たちが集まるのか
子育て経験のある40代〜50代の女性がいちばん多い印象でした。男性もいなくはないですが、少数です。属性は本当に様々で、必ずしも教育関係者ばかりではありませんが、何かしら、子ども・芸術・音楽・自然・宇宙・神秘に

もっとみる
低学年担当として身につけたいことリスト

低学年担当として身につけたいことリスト

何をするか迷ったときの目印として、自分用に書いておきます。

【あり方について】

▼何をするにも美しく・芸術的に

▼全体から個へ

▼体験から理解へ

▼心から心へ

▼授業準備はたっぷりと時間をかけて

▼呼吸を整えて(吸う・吐く、聴く・作業、思考・手足、みんな・一人)

▼日々の振り返りをする

▼規則正しく生活し、リズムに力をもらう

【授業について】

○フォルメン線描。まっすぐの線と

もっとみる
新学期と新生活がはじまりました。働く・遊ぶ・学ぶ、ぜんぶ集まって「わたし」

新学期と新生活がはじまりました。働く・遊ぶ・学ぶ、ぜんぶ集まって「わたし」

福岡から東京に拠点を移し、アシスタントとして授業に参加する生活がはじまりました。

初日は、みんなにお土産を持って行きました。

「ホンモノ」志向なこの学校の人たちに、どんなお土産を持っていけばいいんだろう。「通りもん」はなんか違う気がするぞ・・・と悩んでいたところ、母が秋月まで連れて行ってくれることになりました。

秋月は福岡県朝倉市にある地域です。筑前の小京都と言われていて、戦国〜明治頃まで城

もっとみる
シュタイナー教育教員養成講座体験記【0】

シュタイナー教育教員養成講座体験記【0】

去年の春に、2年間に渡るシュタイナー教育教員養成講座を修了しました。

ここでの体験は、単に仕事を得るための学びとは言い切れないような、自分の生き方に関わる変容の連続でした。もっと多くの方にこの恩恵が届くように、また、同じ道を進む仲間が増えるようにと願って、わたしの体験をシェアしていきたいと思います。

○シュタイナー教育っておもしろそう!
○ぼく・わたしもシュタイナー教育を受けてみたかったな〜!

もっとみる