- 運営しているクリエイター
記事一覧
感染症治療薬選択は微生物学的診断が重要~最適治療抗菌薬の選び方~その②
寒い日々が続きますが、読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか?
本日は、最適な感染症治療薬・抗菌薬の選び方の続きをお話しいたします。
適切な感染症診療の基本となるのは、「2つの感染症診断」を可能な限り正しく診断することでした。
2つの感染症診断
・臓器・解剖学的診断
・微生物学的診断
参考:2つの感染症診断≒正しい問題認識
https://note.com/idshowa/n/n7b222
抗菌薬感受性結果を臨床判断に活かす方法~最適治療抗菌薬の選び方①
本日は、細菌検査結果が判明した後の「最適治療抗菌薬」選択のための導入のお話です。
抗菌薬は「2度決定」するのでしたね。
参考:正しい診断なくして適切な治療なし
https://note.com/idshowa/n/nba77ccf8479b
1度目抗菌薬決定:初期治療抗菌薬
2度目抗菌薬決定:最適治療抗菌薬
(初期治療抗菌薬と最適治療抗菌薬が同一の場合もあり得る)
初期治療抗菌薬は、2つの
コラテラル・ダメージを最小化するためにはどうするか?
本日は、手短にコラテラル・ダメージへの対応方法をお話しいたします。
まず、復習~「コラテラル・ダメージ」とは?
「ヒトに抗菌薬を投与することにより、抗菌薬が目的とする病原菌以外の正常細菌叢を攻撃し、正常細菌叢を殺菌・減少させてしまうこと」でした。
このコラテラル・ダメージは、程度の差はあるものの、すべての抗菌薬によって生じると考えられます。
それでは、コラテラル・ダメージを最小化するために
最適な抗菌薬の選び方
本日は、抗菌薬適正使用の具体的な方法についてお話いたします。
まず前提として、2つの感染症診断
・臓器・解剖学的診断
・微生物学的診断
この2つの診断が適切であることが、感染症診断が適切であることが、感染症治療を適正なものとするのに必要でした。
そして、微生物学的診断(予想・推定もしくは特定されたもの)が「細菌」の場合に、感染症治療薬(抗微生物薬)として「抗菌薬」が登場いたします。
もし