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舞台「ホームレッスン」を見て

9月24日、紀伊国屋ホールにて幕が上がった舞台「ホームレッスン」をお友達と観に行ってきました。


この舞台に出演するFANTASTICSの堀夏喜くん(以下なっちゃん)は言わずもがな、推しです。最近ドラマにいくつか出演しているなっちゃんですが外部での舞台のお仕事は初めてだったそうです。私は観劇の経験は浅いですが、ドラマや映画とは違って生の演技特有の緊張感やそれが緩む瞬間や会場に笑いが起こる時の”空間を共にしている感”がとても好きで、今回の舞台も楽しみにしていました。


おかしな100条の家訓がある家族の物語で、なっちゃんは三上朔太郎というその家の息子の役でした。見ながら「(朔太郎っていくつなんだろう?)」と思っていましたが、パンフレットを確認すると18歳でした。ヒエッ。そうそう、パンフレット。買わないつもりだったのですが見終わって我慢できずに衝動買いしてしまいましたね。お話には出てこなかった家訓がすべて載っていたりしてとても面白かったです。


感想はというと、舞台上には堀夏喜さんがたしかにいたはずなのですが、観劇中はあまりなっちゃんに会っているという感じがしませんでした。そのくらい役にのめり込んでいたと思います。怒鳴り声も泣きじゃくる声も怒りを溜めた静かな声も、今まで聞いたことがなくて、なっちゃんだと信じられませんでした。すごい。なっちゃんってこんなすごい演技をするんだ。もっと知的な語彙で表現したいのですが、単純にすごいと思いました。


「不幸じゃないなら幸せなんじゃなくて、俺は危なくてもいいからめっっっちゃ幸せになりたい。」正確ではないですが朔太郎のこのセリフはかなり胸に刺さりました。家訓に、親に、反抗しているのか諦めて言いなりになっているのか分からない。でも自我は秘めている。というような朔太郎の難しい心情が伝わってきて鳥肌が立ちました。



それでもカテコではなっちゃんに会えたと思っています。劇中では最後まで朔太郎は朔太郎にしか見えなくて、ただただ凄かったなあと軽い放心状態のようになっていましたがすぐにカテコが始まりました。拍手をすると5人が順番に出てくるのですが、なっちゃんは確か3番目か4番目だったかな?並びは向かって左から宮地さん・なっちゃん・田中さん・武田さん・堀部さんでした。やりきったような安心したような良い顔をしていて、「(あ~舞台のこれが好きだ。推しのこの良い顔を見るのが好きだ…!)」と思いました。


一旦捌けても拍手は止まらず改めて登場。上記の順のまま3人が上手に、2人が下手に捌けていたので下手からはなっちゃんが一番に出てくるかな?と思っていたら、宮地さんの後ろから遅れて照れ笑いをしながら出てきて、私はこの瞬間に今日堀夏喜に会えたと思いました。きっと他の役者さんたちは繰り替えしのカテコに慣れているけどなっちゃんはそうではなかったのかな。バラエティや自身のYouTubeのチャンネルで見せるようなゆるっと緊張の抜けた笑顔を見せていて、本っ当に可愛かった.…!!それからまた捌けても拍手は止まらず三回目のカテコ。今度はちゃんと先頭で出てきたなっちゃんでしたが揃って礼をした後田中さんに手で小さくキラキラ~としてもらって軽く会釈をしながらまた照れ笑いをしていました。本っっっ当に可愛かった……!!!思わず友達と顔を見合わせました。カテコは完全に「堀夏喜」で、とても良かった。そのほくほくしたテンションで席を立って、勢いでパンフレットを買ってしまいましたね。



あと、正直(というか誰がどう見ても)なっちゃん目当てでこの舞台を観に行ったのですが、田中さんの演技が本当に圧倒的でした。他の役に比べて台詞量が圧倒的に多いのも単純に凄いと思ったし、大夢がどんどんおかしくなっていく様子が本当に怖かったです。今まで田中さんを存じ上げなかったのですが、調べると芝居に専念するためにグループを脱退したそうです。その説得力にするには十分すぎるほど圧巻の演技でした。




この舞台での経験がなっちゃんにとって実りのあるものになるといいですね。舞台ホームレッスン、当日券もあるようなので皆さんも是非。

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