志望動機とかいう邪魔者
この春,大学院に進学しました。
進学が決まってから,毎日が何かの締め切りであるかのような焦燥感が身体の内から沸きあがるのを感じています。
それはこれから行なわなければならない研究のことや,就職のことが大部分を占めているのだろうと思います。
ひとたび就職のことを考えてしまうと,私は非常に憂鬱な感情に襲われます。心の奥底に今か今かと待ち構えていた山賊が憂鬱以外の感情を全て奪い去ってしまいます。奪われた感情を日常の中に見つけるまで,私は不要と判断されたために取り残されたそれを背