占いと運命の話

私は占いを信じていない。
外れた時の言い訳には「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言って予防線をはり,当たった時には「だから言ったではありませんか」と言う。

「所詮占いなんてそんなものか」という我々の根底にある気持ちを利用した,たくましい商売だと思う。

いかに当たる占いがあるとしても,私は生年月日を利用した占いだけは納得いかないのである,

なぜ人間の決めた365日という周期であたかも予言めいたことができるのだろうか。
時間とは本来周期的なものではなく,過去から未来へ一直線に進むものである。365日という周期が太陽系の動きに合わせて非常に巧妙に決定されていることは重々承知しているが,不思議でならない。

書いていて思ったが,生年月日で決めているのではなく,その生年月日の時の太陽系の位置からこうした予言のようなことをしているのかもしれない。であれば生年月日という占い方法は占星術に分類されるのだろうか。

私たちの運命は太陽系の位置により大まかに決まってくるのだろうか。

「太陽系の位置」のどのような要素が私たちの性格に,環境に,運命に関わっているのだろうか。

不確定だと思われている運命は,実はすでに決定されている運命に収束するべくして進んでいるのだろうか。

例えば歩いている時に気まぐれで一瞬止まってみせたところで,その行動さえも運命の預言書には記されているのだろうか。

疑問が絶えない。


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