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【社会科】円高・円安ってややこしい。バトルマンガっぽく考えてみる。

どうも。いかたこです。

中学校で社会科の教員をしています。

今年、ニュースなどで「円安」という言葉を多く耳にしました。

今年の流行語大賞にも「悪い円安」がノミネートされていましたね。

例えば、1ドル=100円だったのが、1ドル=120円になる。このことを「円安」といいます。

数字が大きくなったのに安いんかい!と思ったことがある人も多いのではないでしょうか?

円高・円安は、どうしても私たちの感覚と異なるため、とてもややこしい内容です。

教える立場としても、ここはいつも苦戦していました。

今回は、円高・円安のバトルマンガっぽい考え方を紹介します。

バトルマンガっぽく考えることで、円高・円安をイメージしやすいものにできていると思います。

よろしければ、最後までご覧ください。

円高・円安とは?

まずは、円高・円安の定義を見てみましょう。

えんだか【円高】
為替相場で、相手の外貨に対する日本の円の価値が高い場合をいう。

えんやす【円安】
為替相場で、相手の外貨に対する日本の円の価値が低い場合をいう。

広辞苑 第六版

う〜ん、むずかしい・・・。

「円の価値」ってなに?1円は1円、100円は100円でしょ?って感じです。

教科書などでも「円の価値」というナゾの言葉で説明されています。

もちろん、説明としてこの言葉が適切であることは間違いないのですが、「円の価値」といわれても、いまいちパッとしません・・・。

では、「円の価値」という言葉を他のものに置き換えることができれば、わかりやすくなるのではないでしょうか。


バトルマンガっぽく考える

「円の価値」を「円の強さ」として、考えてみましょう。

1ドルという強いキャラと、1円という弱いキャラを思い浮かべてください。(画像1)

画像1

1ドル=100円とは、1ドルの強さと1円100人の強さが同じであるということです。

バトルマンガなどで、1人で100人を相手取る強いキャラが出てきたりしますね。そんなイメージです。

イラストにするとこんな感じです。(画像2)

画像2


1ドル=80円の場合を考えてみます。

1ドル=80円とは、1ドルと1円80人の強さが同じであるということです。

イラストにするとこんな感じです。(画像3)

画像3

1ドル=100円と比べて、1ドル=80円では1円の人数が減っていますね

理由としては、

① 1円が強くなった
② 1ドルが弱くなった

この2つが考えられます。

円が強くなった、このことを円高といいます。

ドルが弱くなった、このことをドル安といいます。

したがって、「円高であるとき、ドル安でもある」とわかります。


1ドル=120円の場合を考えてみます。

1ドル=120円とは、1ドルと1円120人の強さが同じであるということです。

イラストにするとこんな感じです。(画像4)

画像4

1ドル=100円と比べて、1ドル=120円では1円の人数が増えていますね。

理由としては、

① 1円が弱くなった
② 1ドルが強くなった

この2つが考えられます。

円が弱くなった、このことを円安といいます。

ドルが強くなった、このことをドル高といいます。

したがって、「円安であるとき、ドル高でもある」とわかります。


まとめ

今回は、円高・円安をバトルマンガっぽく考えてみました。

「円の価値」を「円の強さ」に置き換えることで、イメージしやすくなったかなと思います。

もちろん、生徒たちには「この人また変なこと言い出したよ」という顔で見られはしますが・・・。

でも、先生が変なこと言ってるなぁって思った方が、たぶん記憶にも残りやすいので、結果オーライとしましょう。(^o^)

最後までご覧いただきありがとうございました。それでは、また。

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