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数学教員必見 AIの現在地『Gemini』vs『GPT-4o』教師の賞味期限

高校数学を用いてAIの精度を検証してみます

Open AI 『GPT-4o』の検証

高校数学Ⅱ 軌跡と積分

◆検証項目
・手書きを読み取る事が出来るか
・問題1 添削の依頼(指摘して欲しい箇所)
 ①点P(x, y)とおく
 ②途中式は間違っているのに、答えは正しい
 ③逆の確かめを記述していない
 ④最後に軌跡を答えていない
・問題2 解説の依頼
 どの程度の解説を書くのか

GPT-4oへの質問
GPT-4oによる返答

◆検証結果
 ・問題1
 ①点P(x, y)とおく
  ⇒AIも記述しない 
 ②途中式は間違っているのに、答えは正しい
  ⇒AIも質問者と同じ間違いをする
  「添削=真似」となっている
 ③逆の確かめを記述していない
  ⇒AIも記述しない
 ④最後に軌跡を答えていない
  ⇒AIは記述する(答えが直線の場合、AIはどうする?)
 ・問題2
  AIは手書きの式を読み取れなかった
  ⇒この程度の式が読み取れないのであれば、数学の添削は厳しい

◆GPT-4oへの追加質問

GPT-4o の返答

◆検証結果
①添削は出来るのか?
 ⇒不可能
 AIは間違った説明をして、間違えを指摘することは出来ない
 ⇒「否定するな」と、プログラミングされているのかもしれない
②解説が更に丁寧になった
③AIは間違いを指摘しないが、AI自身は間違いを訂正して正しい解答に辿り 
 着いた
 ⇒模範解答を読んでも理解出来ない生徒が、更に詳しい解説を求めたとき
  には対応可能

④式の読み取りが間違えていると指摘しても、正しく読み取ることは出来な
 かった
 ⇒手書きで書かれた式の添削は厳しい

Google AI 『Gemini』の検証

GPT-4oと、同じ質問をした返答が下図

Gemini の返答

◆検証結果
 問題1
 ①数学の問の解答を書くだけで、添削をする意思は皆無
 ②数式を綺麗に表示できない
 ③答えを間違う
 問題2
 手書きの式を読み取ることは出来ない
 ⇒読み取れていない指摘をして再度しても同様

『GPT-4o』vs『Gemini』の数学対決

『GPT-4o』の圧勝
・数式の表記が可能
・内容が正確
・質問者の返答をしようとしている

東京大学の入試問題に挑戦!

挑戦者:GPT-4o
2023年(理系)大問3
難易度 Cレベル:正答率40~60%

2023年(理系)大問3

GPT-4oの返答

東京大学入試問題 GPT-4oの解説

不正解です。
高校の先生方、良かったですね!
AIによる自動添削が出来るようになると、教科教師は不要になります。
まだ数年は需要がありそうです。

『AI時代の教育』の実践例

教科教師は不要

https://www.youtube.com/watch?v=pKSeOF1548A

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