中学1年 世界地理 地図帳クイズ
まえがき
地図帳クイズ。最初やろうと思ったきっかけは、自分が中学生の時に社会の先生がやっていたから。地理の授業を受け持つとなったとき、ずっとやろうと思っていたクイズでした。でも先生から出題するだけじゃ大変だしたのしくないから、クイズの出題も子供主体でできないかと、ICTを駆使してあれこれ考えてやっています。我ながらなかなか面白くできてるなと思って、これも忘れないよう書き留めておこうと思います。
地図帳クイズとは!
中学生ならば誰もが持っているであろう地図帳!と、おともだちになるために、毎授業できる限り開催しているこの地図帳クイズ!生徒からは大人気で、授業の時間が少し余ると「地図帳クイズした~い!」と声が上がるほど。やはり自分が出題したクイズってテンション上がるのかもしれません。仕組みをご紹介!
地図帳クイズのやり方
やや台本調にお届けします。
基本的なやり方
先生「地図帳クイズで~す!全員地図帳と赤ペンもって起立!」
生徒「わ~~~~~!」
先生「地図帳のこのページから地名を探すのだ!」←黒板にページ数を板書
生徒、必死にページをめくる
先生「お題はコチラ!!!」←黒板に探し出してほしい地名を板書。国名でも地名でも海の名前でも山の名前でも、何でも構いません。生徒のレベルに合わせて出題する問題を変えるといいです。
生徒、必死に地図帳に目を凝らす。早い子は「あった~~~~!」とでかい声でコール。
先生「見つかったら地名に赤マルつけて座ります」
見つかった生徒は悠々と座る。(笑)
1~2分たったところで「まだ見つかっていない人にヒント教えてあげて~」←元気なクラスはこんなこと言わなくてもヒントが飛び交います。
「ロシアの南!」「海に面している!」「ページのギリギリにある!」ヒントが出ると「あった~~~な~んだこんなところか~」など、感想も飛び交います。
まあこのへんでいいかな~というところで「終了~」のコールをし、全員座らせる。見つからなかった子には、周りの子が教えてあげるように促す。
お題は、先生側で出題するときもあれば、子供からクイズを募って出題するときもあります。先生側からの時は、その時授業で扱う内容に関連した地名を取り上げます。子供たちには、自由に送ってもらっていますので、そこから厳選しています。以下の方法で募っています。
こどもからクイズを出してもらうためのせんせいのじゅんび
私の学校はgoogle chromeを使っているので、基本的に準備は全てgoogleのアプリで行っています。
各クラスごとにフォームを作って、クラスの子の問題をその都度選べるようにしています。
googleは「クラスルーム」というアプリがあって、生徒と課題のやり取りができるプラットフォームがあるのですが、それだとどんどん埋もれてしまって使い勝手が悪いです。私の場合は、地理の授業で使う教材や課題をすべて、googleサイトで一括して載せていて、ここに地図帳クイズ募集のフォームも掲載しています。(サイトについてはまた別の記事で書くかもしれません)
各クラスで募った結果は、googleスプレッドシートで確認できます。すでに出題したお題は色を塗るなどして、かぶらないように気を付けています。
子供たちの反応
例のごとく、1学期末の感想を募った時の子供たちの声です。
地図帳クイズが一番好きです!これからも難しいクイズ待ってます!
地図帳クイズが大好きです!2学期も沢山やりたいです。
今回のテストは教科書を読んだところがだいたい出たので良かったです。先生の授業は毎回おもしろく、楽しい授業なので、毎回楽しみです。ちなみにわたし的に、地図帳クイズが好きなので、もっとやりたいです!
ありがたい…。これからも精進します!
ちなみに出題は任意で強制ではないですが、地道にコツコツ頑張る子や、地理が好きな子は折に触れてたくさんクイズを送ってくれるので、主体性の評価も取りやすいなと思いました。
私の手ごたえとしては、1学期最初に会ったときには「え!?アメリカの場所知らないの!?」みたいな状況から始まったのですが、今はほとんどの子が大体の位置がわかるようになって、地名や国名の判断もだんだんつくようになってきています。地図帳クイズをやることで、日常的に地図と触れる習慣がつくのでいいです。宗教や食文化、気候などの復習もできたりして、よかったな~と思いました。
ちなみに、私が中学の時、先生がやっていたやり方は地図帳のさくいんから探すというクイズでした。でもあえてさくいんから探すやり方でやっていないのは、ヒントをもとに探すことで頭も動くから。私はこっちのやり方の方が好きかな~と思います。
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