〈今日の短歌〉　雨宿り

雨粒に
濡れし心をあたためる
そんなお店に
なればと願ふ

illustration by sato

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10月からnoteにストア連携し、ハンドメイドマーケットminneにて絵画販売をしています。

minneには素敵な作家さんがたくさんいて、小心者の私は少々気が引けたのですが、思い切ってお店を開きました。私の絵を必要としてくださる方がどこかにいるとしたら、これほど嬉しいことはないと思ったからです。

実際にリアルな場でも絵を置かせてもらって、そうして得るあたたかな繋がりというものを感じています。

もしかしたらお店を素通りしていく人ばかりかもしれません。絵をチラとみて、他の方の絵に行かれるかもしれません。私の絵は自分のお店に残り続けるかもしれません。

それでも、いいのです。私は自分の描いたものをどんなクオリティだとしてもすべて愛しく思いますし、もし、誰かが「それ、ください」って言ったら正直ちょっと悲しくなるような気がします。

複雑です。だとしても、きっと我が子を送り出すような気持ちで「新しい場所で、あなたを求める人をいっぱい笑顔にしてほしい」と願いを込めるでしょう。

そうであってほしいから、今日も私は絵を描き詩を書きます。完成した絵を、お店にそっと置きます。

多くの人に求められる絵ではなく、この世界にたった一人、誰かを幸せにする絵でありますように。そうして私の手を離れたものが、ほんの少しでも穏やかで優しいぬくもりとなりますように。