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私の学校組織論

◆失敗するリーダー


 私は,一般的にリーダーとして失敗するパターンとして 2 つあると思っている。一 つは,自分に合わないスタイルになろうとして「虚像」と闘い自滅してしまうこと。も う一つは「矛盾」と闘い自滅してしまうことである。

 前者は,責任をとるという立場は当たり前なのだが,事案に対する感度のない指示や 指摘はよくないと考えている。求められれば,私の経験則に基づいた話はする。しかし, 先生方の感度は重要視する(責任はちゃんととります・笑)。 後者は,そもそも組織というのは,異なる個人が集まった集合体である。そうなると もちろん意見は千差万別で,常に誰かが批判し,誰かが傷ついているという状態である。

◆矛盾を受け入れること


 そこで多くの人は,矛盾をなくすための努力をし,唯一の正解を見つけようとしがちで ある。しかし,多様な価値観が渦巻く組織において,矛盾をなくす正しい方法など存在 しない。まずすべきは矛盾を受け入れること。そのうえで現状に応じた自分なりの判断 をしていくことが大切だと思っている。  先生方に年度初めに「校内研修会」をさせていただく。これは組織の拠りどころと なる“方向感”を示したつもりである。また,これに付随したものとして「校長研修だ より」を随時発信していく。様々なことを共 有することで,より強いチームができると考えている。これらは,私がどうこう思われ ることではなく,チームの勝利(学力向上,主体性・協働性の向上)のために発信して いく。
 さて,“ゴール”とは何か…。すべてはゴールから始まっていると思う。私はゴール を明確に示し,その達成のために何が必要か,どのように戦うか,その根本はどこに あるのかを常に問いかけ続ければ,おのずと道は見えてくると思う。先生方にはぜひ, 校長研修だよりや日頃の会話の中での「パワーフレーズ」となりそうな言葉や考え方を、自分の 語りで生徒・保護者へ発信してほしいと思う。これは組織に再現性(ある程度,誰でも 同じようにできる)を生むことになり,私たち一人一人の考える力を生むことになると 思う。


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