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~第142回~「課題婚と須佐之男命の話」

日本や世界には様々な神話があります。
神話のストーリーには共通項がみられ、その中に「課題婚型神話」と呼ばれるものがあります。 恋した女性と結婚したい男性に対して、その女性の親(本人の場合も)が課題や試練を出し、それをクリアするか否か…というストーリーです。
神話に限らず説話や伝承にも良く見られ、日本では小野小町に恋をした深草中将に対して小町が「私のところに百夜連続して通ったら受け入れてもいいわよ」という課題を出した「百夜通い(ももよがよい)」が有名です。 日本神話では大己貴命(大穴牟遅神、大国主命)の神話が知られています。
大己貴命が根の国において須佐之男命の娘・須勢理毘売命を得るために須佐之男命から難題を課せられ、須勢理毘売命の協力によってそれを克服する内容です。
この克服の後、須佐之男命は大己貴命に「大国主」の名を与え、須勢理毘売命を本妻として八十神を平定し、立派な宮殿を建てるよう告げます。
そして大国主となった大己貴命は須佐之男命の宝物であった弓矢と太刀を用いながら葦原中国(出雲)で国を作ります。 須勢理毘売命は須佐之男命の娘、大己貴命(大国主命)も須佐之男命の子孫(子)です。
出雲の神の祖神である須佐之男命の子孫たちが課題を乗り越え、その出雲で国つくりをして日本の礎となっていったのです。
〔 Word : Keiko Yamasaki Photo : Hiroyuki Kudoh 〕


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