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IN&OUT of TOKYO 13 「変わるということ・日々のベイトソンとジョン・ケージ」/一日一微発見138

新コロナの感染者数が1050万人、死者は52万人を超えた。
南北米を中心にして、その勢いはまるで衰えていない。
アメリカの感染者数は一日に5万人を超すのである。

東京も4日連続で100人を超す感染者増で、(ちなみに本日は、東京都知事選選挙だが)コロナ麻痺してしまっている人々にとって、「恐怖」の雰囲気はない。
ワクチンや新薬など、なんら具体な処方箋はないのに、どんどん緩んでいく。海外との渡航禁止ですら解かれつつあるのである。
移動が再開していく。

あんなに皆、「ニューノーマル」と言って「正常」へのリターンを望んで自粛していたのに、結局は「withコロナ」という「ニューノーマル」を受け入れ、それでいてあたりまえに「もとの生活」「もとの仕事」にしかたなく帰っている。

しかし「気づいている人」は、本当にリアルもシフトさせていることだろう。
これは、いつ終わりが見えるかわからない長期的な事態だからだ。
死者が少ないと言って、カタストロフにはかわりない。

昨日、ZOOMで授業をした。
ゼミ生がオラファー・エリアソンについての発表をするので、コーチングをした。

授業的なやりとりの詳細は省くが、大切なのは、この時期は自分と世界の関係を「変える」チャンスでもあるということ。

「変える」というのは、自分の思考法や行動を本気で変えることだ。

古い思考法で、新しい事態には対応できない。

ならば、新しい思考、新しい行動とは何か。

その可能性を僕は「アートシンキング」に見る。しかしそれは「アーティストが行っている思考」であり、新しいものというわけではない。

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