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「サイボウズ」は時計の針が7年ぐらい進んでた。

ネットサーフィンをしていて、たまたま目にした
「サイボウズ」の記事。

<大事な商談の日なのに、保育園に預けられない──両親の代わりに営業チームで子守をした話>

私も、職場に子供を連れて行ったり
友人や同僚に子供を見てもらったりすることがあるので
「ああー、わかるわかる、こういうケースってあるよね~」
と記事を読んでみて、
その記事の日付に驚愕した。

2016年8月2日

2016年・・・ですと?
我が家の息子が2歳になって、
私が職場復帰した年・・・・・・ですと?

職場復帰後は、ありがたいことに
いろいろな面で配慮してもらえた一方で、
「(お母さんなんだから)早く帰って」
「(お母さんなんだから)出張なんて無理しないで」
という「過剰な配慮」も、ありました。
そうやって声を掛けてくれる方の9割は善意だし、
お気持ちはありがたい。ありがたいのだけど、
私は今日はどうしてもこの仕事を片付けたいし、
別に、無理して出張してるわけでもなんでもない。

おそらく、
残業や出張の多い箇所に自ら希望して
フルタイムで職場復帰したワーママといふものが
当時の職場にとっては珍しい存在で、
「取り扱い説明書」がなかったのだと思う。

そんな時代に、サイボウズでは

・どうしても外せない商談がある先輩女性が、
 独身後輩男性に対して、いとも気軽に
 「あなたうちで息子みててくれる?」と打診できちゃう
・そもそも2歳のお子さんがいるママさんが
 「どうしても外せない商談」を任されている
・奥様との予定がかぶってしまった部下に対して
 「自分と部下が娘さんの面倒を見る」と提案してくれる上司がいる
・チームメンバーと娘さんが何回か一緒に食事をしている
・子守をすぐに全社に報告、いいね!がたくさんついた

という状況にあっただなんて。
すごい。すごいよサイボウズ。
5年、いや7年ぐらい、時計の針が進んでる。

そして感銘を受けたのが青野社長のコメント。

「育児をお母さんだけに任せるのではなくて(中略)
何層ものセーフティネットを用意していくことが大事だと思うんです。」
→ うんうん、まさにそうだと思います。
  そしてそのセーフティーネットを、母に「(自分で)用意しろ」
  というのではなく、社会全体で作っていかないといけない、
  とおっしゃっているのがまた非常に心強い。

「(社員が子供を見ることのリスクについて)
もちろんリスクは下げられるといいなと思いますが、事故や怪我は保育園やベビーシッターであってもゼロにすることはできないですよね。
だから、ある程度そこについては寛容になることも大事かなと思いますね。」
→ そうなんですよ。
  そりゃ、リスクはないに越したことはないのだけど
  保育園やベビーシッターであっても
  リスクをゼロにすることはできない。本当にそう。

サイボウズの記事から7年。私の周りでも、
似たような事例がちらほら出てきた気がする。
いまだに時代錯誤な発言をする方々もいる一方で
こういう会社もあるのだと思うと、救われる思いです。
サイボウズには、是非、これからも
次のデファクトスタンダードを創っていってほしい。

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