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216/366 自分を創ってきたもの〜『それを読むたび思い出す』を読んで〜

こんばんは。

『それを読むたび思い出す』を読みました。

最近、ハマりの三宅香帆さんのエッセイというのか、過去を紡ぐお話非常に面白かった。
地元の話、京都のでの大学の話、読書を通じての話、どれもがリアルが溢れていてワクワクした。
京都にすぐにでもいきたくなった!

三宅さんは本当に本が好きで好きで本に触れ合い続けた人生を過ごされていた。
だからこそ、どの場面を切り取っても本と繋がって記憶が紡がれていた。
まさに本との繋がりが三宅さんを創り出している、そんな感じがした。

この本の中にもこう書かれていた。

私が本を読むのが好きになった理由のひとつは、たぶん、自分にしっくり言葉を探していたのだ。

それを読むたび思い出す/三宅香帆

本を通じて言葉を探し、ご自身を形付けられていきたのだと。

この言葉をみて、自分も勝手ながら腑に落ちていた。
あっ自分もそうかもしれないと。

この本を読みながら、自分の過去に紐づいているものはなんなのかを考えていた。
僕は三宅さんのようにたくさん本を読んできたわけではなかった。

ただ、触れてきたものはあった。
それは冒険譚だった。

基本的には漫画。
しかも、ファンタジーもので冒険をするものだった。
小学校の頃、デルトラクエストという小説を読んでいた。
主人公が仲間と共に様々な難所を越えていき、成長していき
世界を平和に導いていく。

漫画はひたすらに立ち読みし続けていた。
ドラゴンクエストロトの勇者、ダイの大冒険などなど。
少しずつジャンプやサンデーなどの少年が挑戦し続けるような漫画。

そこからハリーポッターに移る。
虐げられていたハリーが魔法界の英雄として迎え入れられて、その中の苦難葛藤を乗り越えていく。

この冒険譚が何よりも自分を奮い立たせてくれた。
いつか自分もこんな勇者に、ヒーローになりたいと思っていた。

そのヒーローやその仲間、はたまたその相手のヴィランなどが発する言葉に勇気をもらっていた。
漫画の名台詞集なんて本も買って、大事に大事にとっていた。

携帯の待受もずっと漫画のセリフの場面や大好きな歌手の歌詞画だった。

三宅さんとはまた違った形で、自分はたくさんの言葉に助けられてここまで歩いてこれたと思っている。

自分を形付けているのは漫画や歌詞、名言だと思っている。

本を通じて、自分の過去をより深ぼって、大事だった価値観に触れることができる。
こういった本と巡り会えると本当に幸せになる。

改めて出会えたことに感謝。

ぜひよければあなたのルーツとなる一冊、教えて下さい。

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