◎2020年5月の活動記録◎
今月もハイライトで振り返ります。
2020年5月実績:8媒体、17本
※2ヶ月遅れなのは、書いた記事が公開になるまで時間がかかるからです。
※売り上げ計上月で管理しているので、公開月は前後することがあります。
【Forbes JAPAN】
生物学者の五箇公一先生にインタビューしました。「新興の感染症の流行は生態系による人間社会への『逆襲』」という主張を偶然SNSで見かけ、なんて面白いんだと思い、ほぼ勢いで編集部に提案させていただきました。
新型コロナウイルス感染症と環境問題の関連についてピンと来ていない方には、たくさんの発見がある内容になっていると思います。
生態系では、すべての種が資源の取り分に合わせて決まった数の範囲内で生きています。ある種の集団がそのセオリーから外れて増えすぎると、ウイルスはその集団に取り付いて感染症をもたらし、数を減らす「天敵」としての役割を果たしてきたと考えられます。生態系ピラミッドの安定性を保つ「監視役」とも呼べるでしょう。
かたや人間はというと、今や77億にも達しようという膨大な数で繁殖を遂げています。しかも地球上のエネルギーを無駄に消費し、大量のゴミの排出を繰り返している。生態系は人間にエネルギーを一方的に奪われている状況が続き、それを制御する自然界のシステムとして、新興感染症ウイルスがいま、人間社会でパンデミックを引き起こしているわけです。
【Business Insider Japan】
緊急事態宣言で本へのアクセスが閉ざされたことに強烈な違和感を覚え、内沼晋太郎さんに街の本屋の意義について語っていただきました。
—— 近所の書店にアクセスできなくなったことによって「書店に行けないストレス」を感じました。本はネットで買えるにも関わらず、なぜそうした感情が生まれるのでしょうか?
本屋に行けないストレスを感じている人は、必ずしも本屋に何か特定の本を探しに行けないことを苦しんでいるわけじゃないのだと思います。
そこに行くと自分の知らないことを知れたり、こういう世界があるんだと気付けたり。持ち帰る本の話だけではなく、そういう場所を歩き回る楽しさが奪われていることへのストレスだと思います。
—— 内沼さんから見て、(緊急事態宣言で)消費者の感情に変化はあったと思いますか?
僕らは家にこもったことによって、都市を出歩かなくなりましたよね。そのことで、お金の使い方が変わってきた気がしています。
成熟した都市は、歩くだけで物が欲しくなるようにできています。喉が乾いたらすぐそこに自動販売機があるし、この街をもっと自信をもって歩きたいからと高い洋服を買いたくなる。都市によって消費のスイッチを押され、欲しくなったものを買わされるのが、ごく一般的なお金の使い方でした。
けれど、その「欲望を喚起する場所」を歩けない日々が続きました。受動的にお金を使う機会が少なくなったことで、相対的にみんなのお金の使い方が少し能動的になったように思います。「どうせ買うならこの人から買おう」とか、「この人を助けるためにお金を使おう」とか、考える人が増えたのではないでしょうか。
その流れで、ただ「便利だから」という理由でアマゾンで本を買うような行動は、もしかしたら変わってくるかもしれません。同じ1500円の本を買うなら、「グローバル企業を大きくするよりも、あの本屋さんが生き延びる社会を選ぼう」というように。
共感の嵐だったのでたくさん引用してしまいました^^;
【エンジニアtype】
マネーフォワードCTOの中出匠哉さんにインタビューしました。戦略的なキャリアを歩んできたのかと思いきや、「全て成り行きです」とあっさりお答えになったのには驚きました(笑)。
「今よりも一つ上のポジションで仕事をするためには、それに足るスキルや経験が必要だと思っている人は多いかもしれません。
でも実際はその逆です。自分の過去の経験を振り返ってみても、与えられたポジションに対して準備万端で臨めたことなんて一度もありません。新しいことに挑戦するとき、足りていない力は必ずあるものです」
これ、すごくいい言葉だなと思うんですね……。「できないかもしれないけれどやってみる」ことが人を成長させる。私も忘れないでいようと思いました。
【Woman type】
石井リナさんにインタビューしました。一度イベントでお見かけしたことはありましたが、お話を伺うのは初めて。画面越しでしたが嬉しかったです。
日本の女性は自分に合う生理用品をもっと積極的に選択してもいいはず。加えて、デザイン性についても諦めていることは多いと思います。生理は毎月くるにも関わらず、化粧品を選ぶようにワクワクしながら選んではいないですよね。
きっと気づいていないだけで、こういうことってたくさんあるんだろうなと思いました。
話飛びますが、そもそも生理用品が軽減税率の対象外って知っていましたか? 食品と同じぐらいなくてはならないものなのになぜでしょう。意思決定の場に女性がいない国に住んでいると思うと本当に悲しくなりますね……。
【個人的なこと】
書いた記事が「結構読まれてますよ」と編集者さんに教えていただくのはもちろん嬉しいのですが、「一本ちゃんの記事いつも読んでるよ」と言ってくれる友人が何人かいることは、とても幸せなことだなと思っています。いつもありがと(^^)
<2020年7月以前の実績はこちら>