プログラミング未経験者がエンジニアの方に取材するためにやったこと4つ
ライターはどちらかというと文系出身の方が多いと思うので、IT企業やエンジニアの方への取材って敬遠される方も多いのではないかと思います。
私も最初は不安に思っていましたが、色々と任せていただくうちに、よほど高度な専門知識を扱わない限りは対応できるようになりました。
ただ、取材を重ねるのとは別に、「点」の知識を「線」や「面」にする勉強は自分でやったほうがいいと思うので、今回はIT業界の方に取材をするために私が役立ったなと思うことを4つまとめてみました。
1.『完全SIer脱出マニュアル』を読む
こちらはお世話になっている編集者さんに推薦いただきました。小学生でも読めるくらい易しく書いてあるので、どんな知識レベルの方でも必ず読破できると思います。小さくて薄いので、時間もかかりません。
IT業界のありがちなキャリアの悩みとはどんなものなのか、エンジニア目線で理解できる本です。
2.『採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』を読む
こちらは採用広報でお世話になっている企業の方に教えていただきました。採用担当者向けですが、ライターにもぴったりだと思います。
おすすめのポイントは、IT用語の解説が深すぎず浅すぎない、ちょうどいいいラインをいっているところです。採用担当者がエンジニアの採用をできるようになるくらいのレベルで解説されていて、それがライターにとっても適切な情報の深度になっていると思いました。
内容は幅広いですが、今どこの話をしているのかが図で示されているので、読みながら道に迷うこともありません。ちょっと高いですが、手元に置く価値は十分あると思います。
3.『ソフトウェア・ファースト』を読む
『完全SIer脱出マニュアル』と『採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本』は、どちらかというとIT業界の「今」を定点的に知るための本だったと思います。
『ソフトウェア・ファースト』は、日本のIT業界の歴史的背景から、今後向かっていくべき方向性まで、時代の流れとともに理解できる本です。
中盤ではマネジメントやキャリアに関するお話も含まれていて、IT業界の方と話すときの共通言語を幅広く学べるありがたい本だと思いました。
4.Youtubeチャンネル『KENTA / 雑食系エンジニアTV』を観る
一番のお勧めはこちら。フリーランスエンジニア勝又健太さんによる、Web系エンジニアを目指す方向けのYoutubeチャンネルです。
私はこのチャンネルが大好きで、出会って一週間で100本以上の動画をほぼ一気見してしまいました。
勝又さんは日本語がとても理路整然としていて、サムネだけ見るととても理解できなさそうな動画でも意外にスッと入ってきます。独特のユーモアセンスでゲラゲラ笑せてくれるのも最高です。
ただ、細かい技術の話になると流石に理解できないのですが、私は別にそれでも構わないと思っています。
なぜなら、「この言葉はこういう文脈で出てくるんだな」と理解できるだけで、大きな一歩だからです。
英語のリーディングで全く知らない単語があると一瞬脳がフリーズしてしまうように、取材でも全然聞いたことのない言葉が出てくるとちょっと焦ってしまうものです。
でも多少なりとも聞いたことのある言葉が聞いたことのある文脈で出てくる分には、その言葉を100%理解していなかったとしても意外に冷静に受け止められます。
なので英会話の勉強で英語を聞き流すように一通り聞いてみると、IT用語への耐性がだいぶつきますし、知識も積み重なってくると思います。
まとめ
いろいろと対策を書きましたが、ほとんどのエンジニアの方はエンジニア以外の人にもわかりやすく話すことを心がけてくださるので、専門用語出まくってチンプンカンプンだったなという経験は、私は一度もありません。
エンジニアの方への取材を必要以上に怖がる必要はありませんが、体系的な知識を一通り学んでおくと、安心して取材に臨めるのではないかと思います。
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