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#44 【子育て】肩身が狭い子連れ外食をインクルージョンしてくれたご夫婦の話


最近夫がある活動をしているため、夜のワンオペが続いています。
いくら家事を断捨離しても、毎日イヤイヤを爆発させる息子と二人の時間を過ごすだけでなんだかお疲れ。そして物理的に晩ごはんを作る時間がない。しかも野菜もイヤ、お肉もイヤ、と言われて、メニューのネタ切れでもありました。頑張って考えて作っても、食べたいと思ってくれるようなものが作れる自信がない。
(料理が下手でごめんね息子よ…)

なので、祝前日、晩ごはんは外食することにしました。

保育園のお迎え後、そのまま近所のごはんやさんに向かいます。

ごはんが来るまで、息子はキョロキョロしてたくさんお話しします。初めて来たお店、いろいろ気になります。
「あれなぁに〜?」
「これにこあるね!」
「あっちには何があるの〜?」

お客さんがまばらなので、声の大きさにちょっとそわそわしてしまいます。

うるさいなぁって思われてないかな?
こんなとこに小さい子連れてきて…みたいに思われてないかな?


第3者としてそういう親子を見ても私はなんとも思わない、むしろ子供や赤ちゃん見れてラッキー☆としか思わないのに、自分が当事者だと内心気にしてしまいます。でも平静を装って涼しい顔をしてました。(していた…つもりです)

やっとごはんが到着。揚げたてのからあげは柔らかくて息子もパクパク食べてくれます。いつもは食べてくれないキャベツの千切りも!すごい、さすがお店!

息子はからあげ定食、わたしはタルタルチキン定食


かなりお腹がいっぱいになってきて、集中力が切れてきた様子。すると、舌を噛んで「ぎゃー!!!」、ごはんをゴロンと落とす…。
さすがに一人前は食べきれないのでお持ち帰り容器をいただいてごはんを詰めようとすると、
「まだ食べるのー!!」
ごはんを減らすことも許可してくれません。ここで癇癪起こされるのは困る…ここはグッと堪えて、食べ続ける息子の自由にさせます。

「おうち帰ってデザート食べようか?大きいみかんと小さいみかん、どっちがいい?」
「おっきいみかん!」
食べ物で釣ることに成功です。
ささっと残りのごはんを詰めて、ジャンパーを着せ、落としたごはんやキャベツをざっと拾い、お会計へ。

先にお会計していたご夫婦がいましたのでちょっと待ちます。
その旦那様の方が息子に声をかけてくれました。
「ぼく何歳?」
「3歳」
「ほぅ、ちゃんと答えてすごい、えらいねぇ。」


ここで思いもよらないことを言われます。

お母さんも、えらいねぇ。」


文句を言われる可能性は考えていましたが、私が?エライ??どういうこと??パニックになりました。

「食べ終わった後、息子くんの落としたごはん拾ってたでしょう?ねぇ、(と奥さんの方を向く)えらいねぇって言ってたんだよねぇ」

えええ、見られてたーーー

予想外のことに慌てて、気の利いたお返事ができず、
「ええと、いつも散らかしちゃうんです〜。あ、ありがとうございます!」
と笑顔でお礼を言うくらいしかできませんでした。


そのとき、私は本当に嬉しくて、どきどきしていました。どこへ行ってもやってたことだったので、当たり前だと思っていたことが、誰かに見られていて、声をかけてもらえるなんて。
しかも子連れで怒られるんじゃなくて、褒めてもらうなんて!
あのご夫婦にとってはなんの気なしにかけた言葉だったと思います。でもかけられた私は、子連れでも大丈夫なんだって気持ちになりました


子連れは肩身が狭いです。騒いだり迷惑をかけたりしたらどうしよう、といつもドキドキしています。みんなが子供に厳しいとは思っていませんが、疲れてたり余裕がないとイラッとしちゃうこともあるでしょうし、内心何事もなく切り抜けられるようずっと気を張っています
こういうときに、こんな温かい言葉をかけられたら、その緊張がふっと緩んで、安堵します。
子供や子連れを許容してインクルージョンしてくれる社会ってほんとステキだなと感じた経験でした。


もし身近に子育て中で大変そうな人がいたら、最近どう?お子さん大きくなった?って、こんな簡単な言葉でもいいからかけてあげてほしいなと思います。そして頑張っているその人を認めてあげて欲しいです。きっと、とても喜んでくれると思いますよ!

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