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七屋 糸
2020年1月5日 17:52
地球には朝、昼、夜と表情を変える天井があった。天井の役目は宇宙と地球を繋ぐこと。青や黄、赤に黒と様々顔を見せ、地球に住む生命体たちに時が流れるのを教えた。しかし天井は思った。私にも休息が欲しい。何も考えず、人の目を気にせず、好きな時に好きな顔をする時間が欲しい。そう思った天井は、朝に夜の顔をしてみたり、夕方に煌々と光を灯してみたり、遊んで暮らした。そのせいで時間のわからなくなった生