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心はどこに②

あの人(母)を語るときに
あの人の心を感じないというのが一番先にくる。
嘘でもいいんだけど、心を感じる事がない。
とても表面的な人間なのだ。
本人はそんなこと微塵も思ってはいないのが
面白いところであり、致命的でもある。

小さいころの記憶をたどると
近所のスーパーで 
私は着ていたジャンパーのチャックを一生懸命閉めようと
悪戦苦闘していた。

もちろん母親と来ていたわけだが
チャックを閉められない私を見て 手伝うわけでなく
キレまくり 私を一人にして どこかへ行ってしまったのだ。

その場面だけ切り取られクローズアップして私の記憶の中に
印象的に残っている。

パニックな自分と投げ捨てるような言葉を吐いてどこかえ消えて行く母親
なかなか閉めることのできないチャック。

置いてけぼりにされたという悲しみは感じておらず、パニックな自分とかを客観的な感じで覚えている。

親がとる行動としては おそらく
手伝ってさっさとチャックを閉め買い物を終わらせて帰る
できるまでそばにいて見守る
どちらかではないかと思うのだけれど・・・・・

こういう感じの表現しにくい場面が数個 記憶に残っています。


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