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リワーク日記117 職場はロジックの鬼たちの楽園か?

暑い日が続いていますが、みなさん体調はいかがでしょうか?私はフラフラです。暑すぎ。いつの間にか30度を超える気温が当たり前になっていますが、30年前の夏の気温は25度から29度程度でした。30度を超えるのは年に2、3日くらい。だから今でも25度以上の日を「夏日」と呼ぶのです。

こんな有害な気温の中で働くのは危険ですので全国一斉に夏休みにした方が良いと思うのですが、ダメなんでしょうかね。そんなにみんな命を危険に晒しながら労働したいんでしょうか。あ、いや労働したいんじゃなくて、労働させたいんですね、偉い人たちが。

さて、前回の記事で書いた通り、なぜか私に集中していた部署内面倒くさい業務トップ3のうちの2つをようやく切り離すことができることになり、いまその1つを絶賛引き継ぎ作業中です。

日に日に心が軽くなっていくのが分かります。ああ、良かった。

しかし、私は引き継ぎ中に気がついてしまったのです。後任の人、私の苦手なタイプだってことに。理屈っぽいタイプ。残念です。引き継ぎのために交わす会話が苦痛です…。いちいち理路整然を求めてくるので、ひとつの引き継ぎ事項を伝えるのにも、虫眼鏡が必要なほど細かな迷路のゴールを目指さないといけないような疲労感を覚えます。少しでも彼の愛する論理の順路から外れると、途端にエラーを発するのです。お前はコンピューターかと思うほど彼のプログラミング言語に即して話してあげないといけないのです。もう少し曖昧さを受け入れてくれと言いたくなります。

まさにこれは私がリワークで予習していた場面です。エゴグラムで言うところの、CP(厳格性)やA(理性)が高い人とは、私はあまり安心して接することができないとわかっていました。厳格で論理的な人が、私の最大の天敵なのです。

ではどう対処すれば良いのでしょうか?リワーク時代に臨床心理士さんと考えていたのは、NP(親身さ)を使って相手の事情を考慮して受け止めてあげる、という付き合い方でした。いちいち「なぜ?」「理由は?」と聞いてきたり、批判めいた質問を浴びせてくるのは、それが彼なりの相手理解の方法であり、相手理解の意欲の表れであり、そうした手順を踏むことで彼はより深く周囲の世界と関わることができるのだと温かく受容する、というものでした。

イライラしながらも我慢して実践していますが、やっぱり苦痛ですね。そもそも、美しい碁盤の目のように分かりやすいロジックで編み込まれた業務ではないからこそ、「部署内トップ3の面倒くさい業務」と言われる訳で、円周率を割り切れと言われているような無茶と矛盾に満ちたすっきりしない業務だという点はぜひとも理解してもらいたいものです。せめて割り切れないのだと説明しても、ムスッとするのはやめてほしいな、と。私の説明の仕方も下手くそだとは思いますが…。

でも理屈っぽい人相手に説明するのって緊張しませんか?ごまかし笑いが効かないし。世間で言うところの「ロジハラ」ってやつなんでしょうか。ロジックって厄介ですよね。ロジックって人間の能力・長所のひとつですが、それが他の能力に勝る価値を与えられてしまっている今の社会は息苦しさもあります。彼らロジックの鬼たちにとってはイキイキできる環境なのでしょうけれども、私にとっては違います。

元来、私はそんなに論理的思考が得意ではないので、自信を持って論理的な説明をすることができません。とにかく自信がないのです。たとえ自分では最大限論理的に説明しているつもりでも、どこかに見落としている誤りがあるのではないかと恐れているのです。ということは、私が本当に怖がって緊張しているのは、自分の誤りを指摘されることなのかもしれません。もしかしたら、私の中に住んでいる完璧主義さんがCPとA高めの人に投影されて、私自身を攻撃しているのではないでしょうか。苦手な人は自分自身の鏡だというわけですね。

リワークで完璧主義を捨てて7割で満足することに決めたはずですが、完璧主義さんはまだ「完璧には」出ていってくれていないようです。出ていったのはまだ3割くらいかな?先は長そうです。

それでも、この苦行を乗り切れば私を消耗させてきた業務の一つから解放されるのですからあと少し頑張ります。そしてそのあとは、もうひとつの面倒くさい業務を別の後任に託すことになります。そちらはそちらで引き継ぐのも大変でしょうね。面倒くさいから。どこから手をつければ良いのか私も分かりません。

まあ、それはその時考えることにします。ゆっくりやっていくことにしましょう。うちなる完璧主義者さんとの付き合いについても焦らず変化させていきます。

ということで今回はここまでです。次回も楽しみにしていてください。

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