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リワーク日記107 五月病の季節は他責思考で乗り切ろう!

愛しのゴールデンウィークが過ぎ去り、私たちは再び日常という名の地獄に強制送還されました。そりゃ五月病にもなりますよねぇ。敬語を話す紳士的なモンスタークレーマーたちが次々と繰り出す自然法則に反した要求を実現するためにくる日もくる日も命を削るなんて、生まれてきた意味を考えたくもなるというものです。

かくいう私も手加減なしで襲いかかってくる睡魔と闘いながらモンスターたちからの催促と攻撃に耐えるという、まだお休みモードが抜けきれていない無防備な状態では過酷すぎる1週間を余儀なくされて早くも疲れ切っているところです。

間の悪いことに、このタイミングで私が先送りと怠惰と忘却によって埋葬していた不都合な時限爆弾が不意に地表に顔を出し、ちょっとした爆弾処理騒ぎまで発生してしまいました。叱責までは行かないものの上司からは不快感を示されましたが、あいにく私は仕事は7割で合格と見なすことにしていますので、残り3割の話をあれこれ言われてもどうしようもありません。しかも今回は3割どころか3分程度の話です。あたかもそれで私が仕事を何もしていないかのように思われるのならそちらの方が不快です。怠惰があったことを考慮したとしてもなお私は7割以上クリアしているのですから、むしろ感謝してもらいたいくらいです。

とかく世の中はあまりに気軽に完璧主義を相手に要求してきますが、それ自体がモンスタークレーマー的な過剰な要求です。暴力だとさえ言えます。特に仕事の場では誰かの失敗やミスに対する許容度は驚くほど低いのではないでしょうか。それが暴力の一形態にすらなり得るという認識もなく、しかも三流以下の給料しか支払っていないにも関わらず。いわゆる減点主義とも呼ばれる、その完璧主義は本当に必要なのでしょうかねぇ?必ず自分を傷つけ、他の誰かを傷つけ、職場をギスギスさせるだけですから手放した方が良いと思いますけど。

だいいち、事業にリスクはつきものです。仮に私が100点満点の仕事をしたとしても、必ず想定外の事故は起こります。経済史を振り返れば、海運・貿易ビジネスには荒天や海賊襲撃などさまざまなリスクがつきまとうからこそ、そのリスクによる損害をカバーするために「保険」という金融技術が誕生しました。保険とは完璧主義を諦めた先にある現実的な問題解決策です。職場の業務のリスクにどのように保険をかけるべきかを考えるほうがよほど現実的だと思うのですが、なぜか完璧主義を社員に要求することで乗り切ろうとするのは理解に苦しみます。

そもそも「株式会社」自体がリスク分散の手法だというのに、社員にだけは百点満点を求めるのは、事業も資本主義も理解していない証拠でしょう。社員も人間である以上は完璧はあり得ないという前提で業務を設計しようという発想の方が遥かに現実的で有用です。ミスを許容しようがしまいが人間はミスをしますし、完璧主義だろうがなかろうが仕事上の事故は必ず発生します。社員に完璧主義を免除したら社員を不当に甘やかして怠慢を容認することになるから完璧主義を要求し続けなければならないと経営サイドが考えているのなら、あまりに人間不信で現実離れした発想だと言わざるを得ません。

ましてや私は正々堂々と7割しか仕事をしないのですから、残り3割は会社や上司の方でどうにかしてもらわないと完璧には手に届きようがありません。ちなみに、ゴールデンウィーク明けの2週間は5割で合格キャンペーン中ですのでご注意を。五月病手当をくれたら頑張って6割やります。

何の話かよくわからなくなっていますけど、要は連休明けの五月病で辛い時にまで無理しないほうが良いですよねという話をしたかったのです。休み休みやっていった方が良いです。

ところで私の過去の記事を読んでいただくとわかると思うのですが、大体私は「他責」を推奨することが多いです。理由は、日本人は過剰なほど「自責」にとらわれているからです。はっきり言ってやりすぎです。やりすぎているからメンタルダウンする人が後をたたないのです。絶えず「お前のせいだ、お前のせいだ」と責め立てられ、それどころか「自分のせいです」と自分で自分を突き刺しながら働くよう刷り込まれ続けるのですから疲弊するのは当然でしょう。

現に、日本の全小学校の1年生から5年生まで全員と同じ数の日本人がうつ病にかかっていると推定されています(WHOによると日本の潜在的なうつ病患者は500万人です)。この世のあらゆる現象に100%自責なんて存在しません。必ず自責部分と他責部分があります。仕事は7割で合格、というのは7割自責、3割他責と割り切っているとも言えます。この割合配分が適切かどうかは別にして、もっと他責を口に出して良いと思っています。それでようやく現実に近づけます。私には、自責と他責をほどよくミックスするスタンスが現実的に見えます。

全てを自分ひとりで抱え込んで自責100%を目指すという無理をせず、もっと他責の考え方を取り入れた方が楽に生きられるのではないでしょうか。連休明けの今はなおさら自分に課すハードルは低くするべきです。あと1週間くらいは仕事をセーブしないといけません。心身を壊しては元も子もありませんから。会社はそれを前提に業務計画を作成すべきです。休み明けの生産性を通常同様の水準に設定するなど愚の骨頂です。

と言うことで、話の筋が通っているかどうかはよく分かりませんが、仕事に気持ちが向かわない自分を責めることなく無理せず気持ちよく過ごしたいものですね。今回はここまでです。また次回を楽しみにしていてください。

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