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こんな時期なので

こんな時期なので迷うことがあります。

それは困っている人、またはこれから困るであろう人に声をかけるか、
ということです。

新型コロナが流行する前は、困っている人がいれば、
躊躇うことなく、声をかけていました。

ですが、新型コロナの流行後、
たとえ困っていたとしても、
見ず知らずの人に声をかけられるのはイヤかなぁ……、
と悩むようになったのです。

結局のところ、困っている人を見かけると、
声をかけて手伝うようにはしているのですが、
以前と違って、数秒悩んでしまうのも事実。

この間は、レジ袋に食品を詰めている女性のレジ袋がさけているのを見かけました。
レジ袋がさけていることを知らなければ、
これから困るであろう人です。

もしかしたら、すでにさけていることに気が付いているかもしれません。
だとしたら、見ず知らずの人間に声をかけられたことに
嫌悪感を抱かれる可能性もあるでしょう。
でも、気が付いていなかったら、持ち上げた瞬間にさらにレジ袋はさけ、
中身が散乱してしまいます。
たまごなんかが入っていれば、地獄です。

しばし、悩んだのち、

「お気付きかもしれませんが、袋が破れています」

と声をかけました。

すると、女性は

「あら、本当だ!ありがとうございます!!
このままだったら、中身が落ちちゃうところだったわ!」

と声をかけたことを喜んでくれたのです。

私が食品をエコバッグに詰め終わって立ち去るときも
女性は再度、笑顔でお礼を言ってくれました。

ああ、声かけて良かったんだな、迷惑じゃなかったんだな、
とホッとしました。

世の中にはいろんな人がいます。
自分が相手を思いやってしたことを
鬱陶しく思われることもあるかもしれません。
それでも、困っている人やこれから困るであろう人を見かけたら、
やっぱり、私は声をかけたいな、と思いました。


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