マガジンのカバー画像

エッセイぽいもの

86
ちっぽけでも、伝えたいことがあって書いてる文章です
運営しているクリエイター

#本

本棚の余裕と読書脳と

本棚の余裕と読書脳と

今年の春に本棚を買った。これまで自室に本棚がなかったわけじゃないけれど、一人暮らしを始めて3〜4年も経つと、手持ちの本は入りきらない量になり、本棚はぎゅうぎゅうに。本と本棚のスキマに横向きに入れるなどして、それでも入りきらない分は、棚上や床上に溢れ出し始めていた。

去年くらいからはしばらくそんな状態で、なかなか本に手が伸びなかった。本棚に余裕がないときには、新しく本を購入することも、そして本を読

もっとみる
本に書き込みができない

本に書き込みができない

本にはどんどん書き込みをしたほうがいい。そんな意見をよく見かけるのだけど、わたしにはこれができない。

本に書き込みをするというノウハウに初めて出会ったのは、中学生くらいの頃に読んだ斎藤孝さんの本だった。そこには、3色ボールペンを使った読書術が紹介されていた。具体的には、大事だと思ったところには赤、そこそこ大事だと思ったところには青、面白いと思ったところには緑と、3色を使い分けて線を引きながら読む

もっとみる
タイトルで好きな本を集めてみる

タイトルで好きな本を集めてみる

小説やらエッセイを買い集めていると、しばしば心のなかに大切にしまっておきたくなるタイトルや、秀逸だなぁと思わず感心してしまうようなタイトルの本と出会う。

背表紙に入ったタイトル、自分の好きな言葉が本棚に並んでいるのを眺めるのも悪くない。そこにあるだけで、なんだかうれしいのだ。わたしが本を手放せないのは、そうやって好きなタイトルを並べておきたいから、というのもある気がする。

家にある本棚を眺めな

もっとみる
本の価値はどこにある?

本の価値はどこにある?

たまに、古本屋さんで本を売る。

悲しいことに、二千円近くで買った本が、数十円くらいにしかならないのもざらである。

そんなとき、ふと本の価値ってなんだろう、と思うことがある。

***

この前、ブックオフで本を売った。
そこで、本の値段について違和感を覚えた。

「え、こんな安くなってしまうの?」

なんてことにはすっかり慣れている。そうではなくて。

わたしが違和感を感じたこと。それは、自分

もっとみる