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米と髪は白くあれ!

2024/10/9(水) PM2:30記 

米を炊いた。

薪を割って。

アルミ鍋で。

日曜日,そんなワイルドでスペシャルなイベントに息子と参加してきた。

参加費用:¥250/人

破格。暁光。

場所は市内の鋳物工房。

江戸時代から続く歴史と伝統のある蝋型鋳造法の技術を今日まで紡いでこられ,現在五代目となる原 惣右エ門さん宅で,開かれたオープンスタジオだ。

実は前職場でお世話になった上司のご親族で,これまで何度か酒器を購入したことがある。

更には,我が家の表札もオーダーしてお作りいただいた。

そのご縁で,蝋型鋳造・斑紫銅の説明と製作過程の一部を見学できるオープンスタジオや,蓬を摘んでお団子作る体験などのイベント時は,お声がけくださっているというのが経緯だ。

今回の他の参加者も似たような付き合いのある方々だろう。
既に馴染みの顔ぶれも多かった。

無農薬コシヒカリの新米を直火で炊き,十五割糀の甘口味噌を使った味噌汁をこさえる体験。
その後は勿論,皆で卓を囲んで十食。

それが1人250円なんて。

Agri Space
ECHIGO MISONISHI
南瓜チーズケーキ


しかも参加者の1人が持参した南瓜のデザートまで。

この採算度外視の情熱価格を心底喜んでいたのは,間違いなく私である。

やれ雑穀米だ!五穀米だ!餅麦だ!と健康志向の方々は,白米を押し除けて推進している嫌いがあるようにも感じるが,米は白ければ白いほど良い。

とか言いつつ,ホテルの朝食バイキングに五穀米あったら,まずそっちを食べるのだけれど。

話がブレました。

兎に角,毎日食べるものだから俄然,慣れ親しんだ白米が良い。

現代日本人は白米と黒髪を貫くべき。

白と黒のコントラスト。
モノトーンコーデだ。

黒?

黒髪?

あぁ,しまった。

これは貫けない。

退行性変化には逆らえない。

年齢とともに白が混じる。

老化を象徴する現象。

白髪。

MAKIWARI OJISAN

そんな私の頭髪を見て,参加者の子供が一言。

「染めてるの?」


……これはどっちだ?

黒染めして尚もその体たらくか?という質問か,敢えて白く染めているのか?という問い掛けなのか。

一拍悩んたが,後者だと信じて答えた。

「おじさんになると自然と髪が白くなっちゃうんだよ。」

「へぇ。でも顔は若いよ?」


笑笑笑

ありがとう。

いや,ありがとうか?これは。

その子の胸の内を代弁すると多分こうだ。

見た目はそこそこ若いのに髪だけ老けて変な人!

そう言えば,最近店頭で接客している時もお客様に髪を白く染めているかと聞かれたな。

凄い綺麗ですね!とお褒めの言葉をいただき,その時は素直に喜んだが,今思えば違和感を抱かせていたのかもしれない。


まぁあれだ。

酒だ。

酒を飲もう。

髪の褪色に追いつくほど顔が老け込むまで。

そう決心して,オープンスタジオの帰りに息子とスーパーへ。

顔つきが変わる程となると普段飲まない洋酒だな。

よし。
ウィスキーにしよう。

いや,ここはウヰスキーと書かせていただこう。


高い!
こんな値段だっけか?

さっき破格で美味しいご飯とお味噌汁,ケーキまで平らげた白髪のおっさんには厳しい現実。

でも,どうせ買うなら多少は良い酒を飲みたいけど……。

ウヰスキーコーナーを行ったり来たり。

高いな。どうしよう。止めよっかな。

独り言を呟きながら。

そんな私を見兼ねた息子がポツリ。

「まぁ金も無くなるしね。」


笑笑笑

はい。
仰る通り。

でも何か悔しくて中間的な価格帯の瓶をカゴに放り込んだのでした。

何か白髪増えたかも笑

以上,ハゲる前にロマンスグレーが様になる漢になれますように。

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