secret liquor〜君がくれたもの〜
2024/10/10(木) AM10:30記
火曜の晩,妻は飲み会。
令和のご時世でも,サラリーマンの宿命という企業は少なくない。
時代を先取るニューパワー,関◯電力さんとの意見交換を兼ねた会合らしく,叶うことなら私も臨席してみかった。
元は九州人の妻が,関西弁とよく分からない新潟訛りの狭間で酌み交わしている頃,私は腰蓑で寝息を立てる娘を起こさないよう,焼酎を片手にMリーグを視聴していた。
おかわりしにくいので,少しずつちびちびと。
牌を積もるような慎重さで徐ろに。
夜も更け息子はご就寝。
そろそろ酒を継ぎ足したい頃合い。
見計らったかのように我が家の財務大臣,無事ご帰還。
一升瓶とビール瓶を持って。
何故?笑
まさか会合で揉めに揉めて,これからライバル会社にカチコミか?
ただのお土産らしい。
些かスギちゃんが過ぎる手土産だが,良かった。
持ち帰って良かったのか甚だ疑問ではあるが。
エシカルだろぉ?
そういうことにしておこう。
さて,
ここで説明しよう!
瓶ビールも実は生ビールなのだ!
正確には濾過処理の技術が進歩した今日において,国内の市場に出回っているビールの殆どが生ビールであり,容器が樽か瓶か缶かだけの差なのだ!
(生ビールの定義は国によって異なっていた気もしますが,日本は熱処理有無の如何で区別されていたはず)
熱処理されたものを瓶詰めしていた時代があり,生ビールが台頭しても尚,容器で中身が異なるイメージが定着してしまったと推測される。
しかし,少ないながらも熱処理ビールは未だに販売されている。
おじさんのテンションが2割増になるキリンクラシックラガーとサッポロラガービールだ。
後者は「赤星」と言えばピンと来る方もいるだろうか。
法事やら寄合やら,親戚や町内の人が集まる場でよく提供されていたホロ苦い瓶ビール。
そんな昭和の思い出が,現在の瓶ビールを何故か味わいの違うものに錯覚させているのかもしれませんね。
だから,やっぱり瓶は違うなぁと言っているおじさんを居酒屋で見かけても,中身は同じだよなんて野暮なことは言わずに,そっとしてあげてください。
存分に懐かしさに浸らせてあげてください。
例え中身が同じであろうとも,誰とどこでどんな器で飲んだかで味わいは変わるものですから。
事実,秘密裏に持ち帰られた『シークレットリカー〜妻がくれたもの〜』は,視聴していた対局の結果が災いし,苦い味となりました。
以上,次局は最高の思い出になりますように。