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なにわの商人

2024/9/1(日) PM2:22記 

ラジオを聴いていた。

昨日の電車通勤中のことである。

番組は毎週金曜にABCラジオさんが放送している『岩本・西森の金曜日のパパたち』。

パーソナリティはアナウンサーの岩本 計介さんとモンスターエンジンの西森 洋一さん。

radikoで聴けますので,ぜひ。

合間合間にニュースや交通情報が流れてくるのだが,その中で特に気になるトピックが。

それは,関西電力が保険代理店事業に本格参入というニュース。

分厚い顧客基盤を活かし,新たな収入源の構築や既存サービスとの複合的な営業で,顧客拡大を狙ったものだと思われる。

大手電力会社の本体組織が保険事業を手がけるのは初とのこと。

これこそ正にありそうでなかった取り組みである。

話は逸れるが,軽々しくありそうでないというセリフを売り文句として連呼する店員さんは,信用しないことにしている。

私自身,接客で使用したことは1度もない。

その件については,いつか記事にするつもりです。


時を戻そう。

大手企業は保険会社と密に関係があり,いち平社員だった私でも日常的に肌で感じられるものだった。

団体割引やお得プランなどの恩恵が受けられ,提携先であれば保険料は給料天引きも選択可能,年末調整の控除額も自動計算された。はず。

構内には頻繁に営業の方が来訪している姿もお馴染みの光景だった。

私は電気を作る側だったので考えもしなかったが,確かに自分たちで保険サービスも提供しちゃえば良いじゃん。

いや関電さんだから,提供したったらええやん。ほな,その方向で話進めましょか。こんな感じだろうか。

兎に角,その発想に辿り着くのは自然だと思った。


さて,電力小売り全面自由化は大手電力のシェア率にどれほど影響を与えたのだろうか。

昨年度末エネ庁が公開した資料によれば,管轄外への進出は約2.4%で,足元では減少傾向にあるらしい。

全体の供給量や会社別のシェア率などは把握しておらず,断片的な情報を一瞥しただけなので,印象論に過ぎないが,大手電力間でパイを奪い合う構図にはなっていないように思える。

発送電分離以降,送配電部門が子会社化され,営業形態や対象範囲の変化に影響を及ぼしたのか,異なる部門に在籍していた私は,恥ずかしながらそもそも関心が薄かったので,管轄範囲拡大に注力していたのかどうかすら知らないのだが。

しかし,市場拡大が見込まれる保険事業とインフラサービスを抱き合わせで提案する策略,これは陣取り合戦が加速するキッカケになるかもしれない。

流石,なにわの商人。
電車に揺られながら,商魂の逞しさを感じた土曜の朝でした。


以上,私の商売根性も鍛えられますように。

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