マガジンのカバー画像

四字熟語を考える―3

361
運営しているクリエイター

2019年7月の記事一覧

「悉有仏性」を考える

しつうぶっしょう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すべての人は仏になる素質を持っているということ。または、この世に存在するすべてのものは、仏そのものであるということ。
「悉有」は、すべての人が持っているということ。または、この世の存在するものすべてということ。
「悉く仏性有り」とも、「悉有は仏性なり」とも読む。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「悉」 ①ぜんぶ。のこらず。ことごとく

もっとみる

「提綱挈領」を考える

ていこうけつりょう
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
重要な部分を理解すること。「綱」はおおづなのことで、物事の要点や根本のたとえ。
「挈」は身に着けて持つこと。「領」は衣服の襟のこと。大綱を掴んで、襟を持つという意味から。
「綱(つな)を提(さ)げ領を挈(ひっさげ)るとも、読む。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「提」 ①手にさげて持つ。さげる。もつ。
    ②もち出す。とり出

もっとみる

「毋望の禍」を考える

むぼうのわざわい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
考えてもいなかった不幸が突然訪れること。
「毋望」は予期していなかったことが突然起こること。
「毋」は「无」·「無」とも書く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「毋」 音読み む ぶ
    訓読み な(い) なか(れ)
    「ない」と読み、否定を表す。
    「なかれ」と読み、禁止を表す。

「望」 ①とおく見やる。
   

もっとみる