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四字熟語を考える―3

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2017年10月の記事一覧

「麻姑掻痒」を考える

まこそうよう
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物事が思い通りにうまくいくこと。
または、細かい要望に対して満足する結果で応えることができること。痒い所に手が届くという意味。
「麻姑」は手の爪が鳥のように長い中国の伝説の仙女の名前。
「掻痒」は痒いところをかくということ。
漢の桓帝の時代、蔡経が「麻姑の爪で背中をかかせたら気持ちが良いにちがいない」と思ったという故事から。
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「梟盧一擲」を考える

きょうろいってき
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思い切ってさいころを投げる。
大勝負に出ることのたとえ。
「梟盧」はばくち。
「一擲」は、すごろくのさいころなどを思い切って投げること。
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「梟」 きょう
    ふくろう ①木のほらや茂みに住み夜活動するふくろう科。
         ②夜活動するもののたとえ。

「盧」 ろ    めしびつ。飯を入れ

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「水到渠成」を考える

すいとうきょせい
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学問を身につけるとそれに伴って徳も自然に備わるということ。
または、物事は手を加えなくても、時がたてば自然と望んだとおりになるということ。
「渠」は溝や堀のことで、水が流れると、土が削られていって、水の流れだけで溝が出来上がるという意味から。
「水至りて渠成る」とも読む。
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「水到」 水が到る。

「渠成

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「瑶林瓊樹」を考える

ようりんけいじゅ
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人の品性が清らかで気高く、普通の人よりも優れていることのたとえ。
「瑶」と「瓊」はどちらも宝石のことで、宝石のように美しい林と樹のこと。
高潔なものを美しい林や樹にたとえた言葉。
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「瑶」 美しい玉。

「林」 木がたくさん集まって生えている所。

「瓊」 赤く美しい玉。

「樹」 立っている木。立ち木

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