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マテハン機器に革命・・・固定化よりフレキシブル性が最大のポイント

小規模物流センターの課題

 前号で、現状におけるマテハン機器の課題について書きました。
いかがでしたか?

 マテハン機器は活用の仕方を考えれば、効率をあげる機器になります。
しかし、運用を間違えると・・・
単なる鉄の塊になります。
(笑)

 重いし、邪魔だし、汚れていくし・・・
人を助けたり、人の何杯も働いてもらうつもりだったのに・・・
逆に人の作業の邪魔になってしまう・・・
本末転倒です。

 でも、そういう現場・・・結構ありますよね。

某社ソーターがスペースの邪魔・・まさに鉄の塊・・

 以前ある現場を拝見しました。
すると、フロアの中央に某社ソーターが配置されていました。
効率よく活用されているのか?と思いきや・・・
放置されて数年たっていました。

 思ったほどの効率化が図れず、撤去にもお金がかかるので放置されているのです。
無残なことに中央の一番よいスペースが、その鉄の塊によって塞がっているのです・・・
メーカーはどういう提案をしたのか?
また、客側は何を思っていれたのか?

 どこぞの補助金を消化するために入れたわけではないでしょうが・・・
気の毒です。
作業される方が・・・

マテハン機器の最大の欠点・・・設置したら動かせない・・

 マテハン機器・・
適材適所に設置していけば効果を発揮するものです。
自動化、自動化と私も書いていますが、正直なところ、小規模センターで完全自動化をするのは現実では難しいです。

コンベヤイラスト

 では、どうするのか?
人間と共存をしながら段階的にステップアップしていく。

 前述のソーターをどんと配置したのは、そのエリアの自動化だけを考えたので無残な結果になったのです。

 もう一度いいます。
物流とは・・・物の流れです。
物が流れていかないと・・真の物流とは言えません。

 物が滞留する場所が発生する・・・
すると、そこがボトルネックとなり、物の流れに支障をきたします。

 1カ所で発生したボトルネックに個別に対処していくと・・・
違う次の場所がボトルネックになります。

 つまりは、トータルでエンジニアリングしていかないといけないのです。
メーカーは、自社の商品を売りたがります。
これは必然といえます。

 でも買う側の立場からすると、メーカーのうまい文句につられずに自社センターの未来の姿を想像してほしいのです。

 人間とうまく共存していけるか?

 その上で、段階的にレベルアップして効率化を図っていく・・

マテハン機器にフレキシブル性が必要

 以前、某セミナーで講師の一人として、フレシキブルをテーマに講演したことがあります。
当時はまだ、東日本大震災前・・・

 フレキシブルに使えるコンベヤを提案しました。
(商品としてはまだ存在していない時代です)
いざ、センターのマテハン機器が損傷をうけた場合、使えるコンベヤだけを寄せ集めて仮復旧する。
そういう提案を、セミナー参加者の方に行いました。
結果は、ユーザー層から高い評価をおかげさまで頂きました。

 いざ、有事の際、メーカーのサービスは期待できません。
大規模物流センターを抱える大手はまだしも、小規模物流センターを抱える中小の順番は後回しになるのが落ちです。
そうした時に、ユーザーが応急で対処できるしくみやマテハン機器が必要なのです。

 止まったままの鉄の塊では、何の意味もありません。
そのためのフレキシブル性マテハン機器の提案だったのです。

 また、フレキシブル性はいざ有事の際だけに効果を発揮する訳ではありません。
流動する現場の状況を踏まえて、フレキシブルにマテハン機器のレイアウトをかえていく・・・
こんなことも可能になります。

フレキシブルコンベヤ登場・・・ガチャCon

 前職の会社で以前販売していた商品があります。
それは・・・ガチャCon・・・

 もともとは、既設のコンベヤにガチャっとはめられるというコンセプトを基に開発されました。
しかし、結果は既設のコンベヤにははめられなかったものの・・・

・簡単に組み立てられるコンベヤ
・スイッチがなくても簡単に動くコンベヤ

 一定の評価を市場から頂いた商品です。
某C社のある部が、このガチャConを使ったしくみを作り上げましたが、見事、社長賞を頂いています。
C社の社長は・・・有名な方です。
それだけに社長賞をもらうのは、とても名誉あることなのです。

 また、あるY社さんにガチャConの大ファンがいました。
そこのセンターの数カ所に導入されています。
従来のコンベヤよりも遙かに使い勝手がいい・・・

 ユーザーからコンベヤに関して、こんなに高い評価を頂くのは滅多にないですから・・・
コンベヤというと・・・単に装置感をつなぐもの程度にしか考えられない方も多いのが現状です。

 そんなガチャConが何故なくなったのか??

実は、更に進化した後継機がでたからです。
その後継機については、次回紹介します。
名誉なことに、ある大賞を受賞することになります。

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